リバスタは、建設現場運営に関する実態調査の結果を発表した。元請社員に対し、建設技能者のモチベーション向上施策として、インセンティブとなる「ポイント支給」を64.3%が「有効」と回答した。
リバスタは2025年7月23日、建設現場の運営に関する実態調査の結果を発表した。
建設業界では、技能者の高齢化や若年層の入職者減少による深刻な人手不足が続き、持続可能な建設産業の構築が求められている。さらに、2024年問題(時間外労働の上限規制)、「第三次担い手3法」といわれる「建設業法」「入契法」「品確法」の一体的改正など、法律の観点からも大きな転換期を迎えている。
こうした背景のもと、リバスタは建設現場の実態を把握すべく、「建設現場運営に関する実態調査」として、建設現場で働いている元請会社の社員400人と技能者400人の計800人を対象に、2025年5月9〜11日の期間で聞き取り調査した。
建設現場での課題としては、元請社員と技能者の双方が「人手不足」(53.0%)を最も多く挙げた。次いで「現場と技能者のモチベーションの維持/向上」(50.4%)、「現場の安全意識の向上」(43.9%)の順。
元請社員による課題解決に向けた施策では、「朝礼やミーティングなど、コミュニケーション活性化のための取り組み」(37.0%)が最多。その次が「定期的な安全講習/研修の実施」(35.0%)。一方で「特に何もしていない」(32.8%)も多く、取り組みの個人差も浮き彫りとなった。
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