NTTドコモビジネスとNTTドコモソリューションズ、東芝は、設備点検業務のDXにより業務効率化とコスト削減を図る新サービスの提供を開始した。
NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)は2025年7月16日、NTTドコモソリューションズ(旧NTTコムウェア)、東芝と共同で、工場などの現場で設備点検業務のDXを実現する新サービスの提供を開始した。NTTドコモソリューションズの「プラントコラボ」と、東芝の「ToruMeter(トルメーター)」を連携させ、業務効率化とコスト削減を図る。
工場などの現場では老朽化する設備の維持管理が求められる一方で、作業員の高齢化に伴う人手不足や技術継承などの課題がある。3社は今回、東芝府中事業所で、設備の保全/点検業務での人為的ミスの低減や作業の効率化、省人化を図る実証実験を実施し、サービスの有効性を検証した。
実証では、コンプレッサーの点検業務を想定し、「プラントコラボ」と「ToruMeter」を電子帳票システム「i-Reporter」経由で連携。取得したデータから自動で点検結果を記載した帳票を作成し、遠隔地からも作業結果をリアルタイムで閲覧する機能を検証した。また、AI画像解析技術を用いて、1枚の画像からコンプレッサーのメーターが示す数値情報を取得することで目視での点検作業を削減し、業務効率化への効果を検証した。
その結果、システム間で即時に情報連携を行い、管理者が現地にいなくても作成した帳票や作業ステータス/経過の閲覧がリアルタイムに確認できることが分かった。さらに、従来は作業員と確認者の2人で行っていたメーター数値確認作業を、画像が証跡として記録されるため、1人で点検が行えることを確認した。
3社は今後、企業の要望に応じて、各システムを組み合わせたソリューションを共同で提案し、設備点検業務の効率化と省人化を図る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.