なかやまきんに君が解体工事現場向け飛散防止養生システムの“応援隊長”に就任現場管理(1/2 ページ)

解体工事現場向け飛散防止養生システム「Cage System」の“応援隊長”に、タレントのなかやまきんに君さんが就任した。就任会見で時速100キロのボルトがヘルメットを直撃するデモンストレーションを目の当たりにし、「命の危機を感じた。Cage Systemのありがたさを痛感した」と話した。

» 2025年07月17日 11時14分 公開
[黒岩裕子BUILT]

 TOBIHIROは2025年7月15日、解体工事現場向け飛散防止養生システム「Cage System(ケージシステム)」の“応援隊長”にタレントのなかやまきんに君さんを起用し、都内で就任発表会を開催した。

 なかやまきんに君さんは人気漫画「解体屋ゲン」の主人公の衣装で登壇。会場では、約100グラムのボルトを時速100キロ(10階の高さから飛散して衝突した場合の衝撃)で射出し、ヘルメットに衝突させる「スリングショット試験」を実施。飛散事故時の衝撃を疑似体感し、安全装備の重要性を訴えた。

TOBIHIRO 代表取締役社長 小林浩二氏(左)となかやまきんに君さん(右) 筆者撮影

 TOBIHIRO 代表取締役社長 小林 浩二氏は、現場のオペレーターなどとして27年にわたって解体工事現場に関わってきた。長きにわたる現場経験の中で何度も飛散物による事故に直面してきたと述べ、「解体工事現場が常に危険と隣り合わせ。人命に影響のある事故の経験はないが、通行人や近隣住民を巻き込む“公衆災害”につながるかどうかは紙一重だ」と警鐘を鳴らした。過去に実施した保険会社へのヒアリングでも、建物外への破片の飛散による民家や車両の破損事案が発生していることが確認できたという。

 Cage Systemは、解体時に発生するコンクリート片や金属部材などの飛散物を防止する飛散防止養生システム。軽量アルミトラスを用いて解体現場の足場に屋根を設け、現場全体をネットで覆う構造が特徴だ。上部ネットがたるまず重機作業の妨げにならない点や、短時間で組立/移設が可能な施工性が高く評価され、既に全国180カ所以上の現場で導入実績を持つ。NETISに登録済みで、大手ゼネコンやデベロッパーでも採用されているという。

「Cage System」を導入した解体工事現場。上部をネットで覆う

 Cage Systemは現場の安全性に加え、生産性向上も支援する。足場上からネットの昇降作業を行うため重機による解体作業を止める必要がなく、工程への影響を最小限に抑えながら、公衆災害のリスクを低減できるという。

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