アウトレット施設の配送業務をロボットで一部自動化 三井不動産が木更津で実証FM

三井不動産は千葉県木更津市の「三井アウトレットパーク 木更津」で、米Avrideの自動配送ロボットを活用した実証実験を開始した。オンライン受注商品用の梱包資材や梱包済み商品の運搬を自動化し、店舗従業員と配送業者の作業負担軽減を目指す。

» 2025年06月23日 18時00分 公開
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 三井不動産は2025年6月20日、千葉県木更津市のアウトレットモール「三井アウトレットパーク 木更津」で、米Avrideの自動配送ロボットを使った実証実験を開始したと発表した。

 実証実験では、店舗でのオンライン受注商品の出荷作業のうち、梱包資材と梱包済み商品の運搬をロボットで自動化する。これにより店舗従業員と配送業者の作業負担を軽減を図る。

配送ロボットのイメージ 出典:三井不動産プレスリリース

広大な敷地内の配送業務をロボットで一部自動化

 三井不動産は2025年3月、国内13拠点で運営する三井アウトレットパークの出展ブランドから約140ショップが参加するECサイト「三井アウトレットパーク オンライン」を開設。アウトレットモールの店頭商品を店舗から直接購入/配送できるサービスを開始した。

 受注商品の多くは店舗の在庫から準備し、アウトレット施設より出荷する。店舗では通常の接客業務に加え、注文商品のピッキングや商品の梱包、配送業者への引き渡し業務を行っている。店舗従業員は、保管場所まで梱包資材を取りに行く業務負荷がかかっていた。また、配送業者も広大な敷地内で集荷のため各店舗を巡回する必要があり、業務効率化が求められていた。

 三井不動産は今後のサービスの需要拡大に備え、アウトレット施設内でロボットを活用することで店舗や配送業者の負担を軽減し、スムーズな配送体制の構築を目指す。

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