アナログ業務が多く効率化が遅れているプロセスは、「施工管理(33.3)%」が最多で、2023年から2年間で10.2ポイント上昇していることから深刻さが増していると推測できる。
2位「営業」に次ぐ、3位「施工/専門工事(27.2%)」は2年間で8.6ポイント減少し、徐々にデジタル活用が広がっていることがうかがえる。
BIMの活用シーンは1位「設計(38.7%)」、2位「施工(30.6%)」、3位「割付・積算(18.3)」で、2024年と同様の結果だった。前年と比べてみると、2位「施工(30.6%)」は19.5ポイントアップし、製造で6.7ポイント、維持管理で12.4ポイントと、設計以外のプロセスでもBIM活用が大幅な増加傾向にあると判明した。逆にBIMを「活用していない」は前年の62.4%から大幅減の12.7%だった。
BIMに期待することは、1位「省力化(業務の負担軽減/効率化)(32.5%)」、2位「発注者から技能工まで完成イメージがわかりやすい(29.0%)」、3位「設計・構造・設備を総合的に判断できる(24.5%)」、4位「どこを切った図面でも瞬時に作成/確認できる(23.6%)」、5位「施工段階での手戻りの減少(23.1%)」。
デジタル化未対応による仕事の不安を聞くと、「デジタル化に対応できないと将来仕事が減るのでは、という不安」は全体の61.8%。2024年調査とほぼ変わらない結果となったため、依然として今後はデジタル対応が必要なことは、半数以上の建設業界従事者に認識されている。
調査元:BuildApp総合研究所
調査時期:2025年3月21日〜31日
調査対象:全国の20代〜70代の建設産業従事者
サンプル数:1257人
調査手法:インターネット調査(ゼネラルリサーチ)
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