タカミヤは、鳶職人に特化した無料求人サイト「Tobira」の全国展開を開始した。求人掲載費や採用時の成果報酬は完全無料で、建設会社と鳶職人の双方にメリットがある。
仮設機材の開発/製造を手掛けるタカミヤは2025年3月、鳶職人に特化した無料求人サイト「Tobira(トビラ)」の全国展開を開始した。
建設業界は熟練職人の高齢化や後継者不足により、人手不足が深刻化している。国土交通省の発表によれば、2022年の建設業就業者数は479万人で、1997年のピーク時から約30%減少。さらに「2024年問題」に伴う時間外労働の上限規制で、工期の延長や施工スケジュールの調整が難しくなるだけでなく、人手不足による建設会社の廃業が増加も懸念されており、一部地域では建設プロジェクトの進行が滞るケースも出ている。
こうした課題に対し、タカミヤは2024年2月から関西エリアで鳶職人に特化した無料求人サイトTobiraの運用を開始。今回、多くの企業や求職者からの好評を受け、全国展開を決定した。
求人掲載企業は、求人掲載費や採用時の成功報酬が不要で、鳶職人専門サイトのために求める人材へ直接アプローチ可能だ。求職者にとっては面倒な登録なしで鳶職人向け求人のみを探せ、企業へ直接問い合わせやエントリーができる。
タカミヤは、2024年問題や2025年の崖に対応するべく、建設DXソリューション群「タカミヤ プラットフォーム」を提供しており、Tobiraはその一つとなる。他にも、仮設機材の24時間Web注文などのプラットフォームポータル「OPERA」、顧客が購入した足場機材の管理や整備を代行する「OPE-MANE(オペマネ)」、次世代足場「Iqシステム」のリアルタイムマーケット「Iq-Bid」、3Dレーザースキャナーで仮設工事の設計を効率化する「タカミヤのBIM/CIM」などを展開している。
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