竹中工務店は、建物のライフサイクル全体におけるCO2排出量を定量的に評価するプラットフォーム「Z-CARBO」を開発した。
竹中工務店は2025年4月9日、建物の計画から運用、解体に至るまでのCO2排出量(ホールライフカーボン)を定量的に可視化/評価するプラットフォーム「Z-CARBO(ジカーボ)」を開発したと発表した。
竹中工務店の見積システムと連携し、AIが見積積算書から建築/設備などの項目や数量を自動判別。業界内で整備されたCO2排出原単位データベースを利用し、項目別の排出量を算出する。これにより建物の計画初期段階から削減目標に合わせた提案が可能となる。
竹中工務店はこれまで多数のZEB認証を取得してきた実績を生かし、独自のデータベースを構築。過去の実績データを基に計画初期段階からホールライフカーボンの予測を行い、各社のCO2削減目標に合わせた最適な建物計画を提案できる。
また、設計施工一貫方式の強みを生かし、ライフサイクル全体でのCO2排出量の継続的な管理を実現。設計時から実運用のデータまでデジタルプラットフォームで一元管理し、顧客の脱炭素化を支援する。
なお算出にあたっては、日本建築学会が定める「建物のLCA指針」や各種団体が推進する算定ツールの計算手法に準拠している。
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