竹中工務店は、Sansanのインボイス管理サービス「Bill One」を全社導入した。従来のシステムを活用しながら、本社と本支店、建設現場の紙ベースだった全請求書20万件をデジタルデータに一本化した。
Sansanは2024年12月4日、インボイス管理サービス「Bill One」を竹中工務店が全社導入したと発表した。Bill Oneは、あらゆる請求書をオンラインで受け取り、正確にデータ化し、請求書受領や請求書発行、経費精算などの経理課題を解決するクラウドサービス。
竹中工務店は、全国1000以上の拠点で年間約40万件の請求書を受領している。このうち本社と本支店では、年間約10万件に及ぶ請求書の大半を紙で内容を確認し、承認や保管にも手間がかかっていた。
一方、建設現場事務所では、年間約20万件の請求書を建設業界向け電子商取引ネットワーク「CI-NET(Construction Industry NETwork)」を介して受領し、自社の工事費管理システムで精査や承認を経て原本保管していたが、建設業以外の取引先など残り約10万件は紙で受け取っていた。そのため、紙がメインの本社/本支店と電子と紙で処理が分岐する建設現場事務所とで、異なる処理プロセスが混在していたため、デジタルデータに一本化すべく今回の導入に至った。
また、竹中工務店はさまざまな地域で施工しており、地域に根ざした商店など小規模事業者との取引も多い。小規模事業者の場合は、手書きの請求書を郵送や手渡しで受け取るケースが一般的。その点、Bill Oneは手書きの請求書も代理受領し、99.9%の精度(Sansanが規定する条件を満たした場合)でデータ化。取引先に負担をかけずに、手書き文字の読み取りやシステムへの手入力などのアナログ作業を削減し、請求書業務の効率化が実現する。
竹中工務店の建設現場事業所では、Bill Oneを自社の工事費管理システムとAPI連携し、請求書を全てデジタル化して自社システム上で一気通貫で処理する業務フローを構築した。以前から活用しているCI-NETの仕組みも変えずに、取引先の業界を問わず紙で受け取っていた請求書の電子化への移行が実現した。
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