内田洋行ITソリューションズは、2024年問題への対応策として、建設業向けクラウド型勤怠管理サービス「UC+キンタイ for PROCES.S」の提供を開始した。現場作業員は、スマホでQRコードを読み取るだけで工事別や工種別に勤怠登録が可能になる。
内田洋行ITソリューションズは2024年3月11日、建設業向けクラウド型勤怠管理サービス「UC+(ユクタス)キンタイ for PROCES.S(プロセス)」の提供を開始した。
PROCES.Sは、建設業の事務処理で必要な会計、原価管理、支払、請求入金管理、JV管理、給与労賃などの業務を完全パッケージ化したクラウド対応型のERPシステム。ERP拡張オプションシステムUC+と連携し、全社業務をカバーするトータルシステムが構築できる。
今回リリースしたUC+キンタイ for PROCES.Sは、建設業ERPシステムのPROCES.Sと連携するクラウド型の勤怠管理サービス。現場担当者は、出退勤を工事別や工種別に打刻し、収集した工事別の勤怠データは、建設業ERPシステムとリンクすれば、そのまま給与データと工事原価データに使える。
iOSのスマートフォンから打刻できるため、オフィスだけでなく、工事現場からでも勤怠の報告が可能になり、管理者は遠隔で現場作業員の勤務状況をリアルタイムに把握できる。工事と工種の選択は、PROCES.Sから出力する工事別や工種別のQRコードを読み取るだけで打刻できる。
出退勤と併せて「現場入」「現場出」を打刻することで、工事別や工種別に従事時間の登録が可能となり、各工事現場の労働時間や作業内容が把握できる。時間外労働の上限規制を超えそうな場合には、管理者に通知も行う。
2024年4月以降は、時間外労働の上限を超え違法な労働をさせている企業には懲役刑や罰金刑が科せられるため、建設業も時間外労働の上限規制への対応が必要になるが、いまだ多くの企業で対応がなされていない状況にある。
そこで内田洋行ITソリューションズは、対応に向け、建設業特有の工事別の勤怠管理のニーズに応えるため今回のサービスを開発したという。
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