登録有形文化財「通天閣」で、体験型アトラクション「Dive&Walk」の新設を含めたリニューアル工事が竹中工務店の設計・施工で進められている。新アトラクションは、展望台屋根を一周するアスレチックと、地上40メートルから飛び降りるクイックジャンプの2種類で、オープンは2024年初夏の予定。
通天閣観光と竹中工務店、タンデムは、大阪府大阪市浪速区の「通天閣」で、体験型アトラクション「Dive&Walk(ダイブ&ウォーク)」を2024年初夏のオープンを目指し、建設を進めている。
Dive&Walkは、地上26メートルの中間展望台屋根の外周にハーネスを装着し、アスレチックを体験しながら一周する「Walk」と、地上約40メートルのタワー中間部から約14メートル下へ垂直に飛び降りる「Dive」の2つのアトラクションで構成。2022年に完成した全長60メートルの滑り台「TOWER SLIDER(タワースライダー)」と合わせ、楽しくスリルのある“コト”体験ができるタワーへと進化させるためにリニューアルする。
アトラクションの設計・構造はKs構造設計事務所、設計・施工はタンデムが担当。全体工期は、2023年12月の着工で2024年5月末の完成を見込み、アトラクションは事前体験会を経て2024年初夏に本オープンする。
アトラクション体験には、通天閣のメインとなるタワー棟に併設するTOWER SLIDERの滑り台が巻き付くエレベーター(EV)棟の階段を上り、最上階から免振型渡り橋を通ってタワー塔の展望台屋根へと進む。橋自体はEV棟から支持し、免震タワーとは縁を切った構造のため、地震などの災害時でも安全に利用できる。
通天閣観光は、「免震タワーへのアスレチックやクイックジャンプの設置は、世界で類を見ないといわれており、コロナ禍から復活を遂げつつある通天閣を含めた周辺地域のさらなる経済回復の後押しにしたい」とコメント。完成後には、国内だけでなく、大阪・関西万博の訪日客にも面白さ、楽しさを伝える通天閣の新しい魅力発信ツールとして積極的に活用するとしている。
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