パナソニック アーキスケルトンデザインは、協力関係にあるビルダーや工務店の営業活動支援を目的に、高性能住宅のメリットを可視化するサービスを拡充した。パッシブ設計手法を用いた3種類のシミュレーションメニューを提供し、住宅の省エネ性能と提案の質を高める。
パナソニック ハウジングソリューションズグループのパナソニック アーキスケルトンデザインは2024年1月22日、パートナー契約を結ぶビルダーや工務店の営業活動を支援するため、高性能住宅のメリットを可視化するサービスを拡充した。3種類のパッシブ設計シミュレーションメニューを提供し、住宅の省エネ性能の向上と、加盟店の提案力強化を図る。
パナソニック アーキスケルトンデザインは、パナソニック耐震住宅工法「テクノストラクチャー」の建物を提供する住宅会社や工務店約380社を「パナソニック ビルダーズ グループ」として組織化している。耐震工法だけでなく、地域の住宅会社や工務店単独ではノウハウ蓄積、仕組化が難しい分野のソリューションも提供する。
今回、開始したサービスは、敷地の日照状況を示す「敷地日照シミュレーション」、提案プランに対する日射状況が分かる「建物日射シミュレーション」、快適性とコストを分析する「室温/光熱費シミュレーション」の3種類。
敷地日照シミュレーションでは、周囲の建物の位置や高さなどの日当たりを左右する環境や、季節ごとの太陽の軌道を考慮し、敷地の日照を可視化する。日照条件が最も厳しい冬至の状況予測をもとにパナソニック アーキスケルトンデザインが作成したゾーニングの推奨プランも提供する。
建物日射シミュレーションでは、太陽の軌道が高い夏至の日射状況の分析結果から、日差しが最も入りづらい状況を確認できる。この結果をもとに、窓の位置やサイズ変更も提案する。これにより、プランニングや窓配置の意図を施主に分かりやすく説明できる。
室温/光熱費シミュレーションでは、住宅の性能を室温や光熱費など住宅購入者が理解しやすい数値で示し、メリットを分かりやすく伝えられる。
パナソニック耐震住宅工法「テクノストラクチャー」は、木造住宅の良さを生かしつつ、構造の要となる梁(はり)を鉄で強化している。主要構造部材の接合には独自の金具を利用して高強度化し、耐震等級では最高ランクの「3」に対応する。
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