大和ハウス工業は、つくば自動車研究所の未利用地を取得した。東京ドーム約3.3個分の広さに、分譲マンションや教育施設、商業施設などを建設する大規模プロジェクトが始動する。
大和ハウス工業は2023年12月18日、茨城県つくば市の日本自動車研究所(JARI)の未利用地を取得し、「(仮称)SSC(スーパーサイエンスシティー)つくば学園南プロジェクト」として開発に着手すると発表した。
プロジェクトでは、分譲マンションや教育施設、商業施設、研究施設、産業・物流施設、保育施設などの建設を計画している。
第7次中期経営計画(2022〜2026年度)で、地域を活性化させる「地方中核都市を中心とした複合再開発」を推進しており、分譲マンション、ホテル、商業施設、教育施設、医療施設などで構成された「マールク新さっぽろ」、研究施設、商業施設、店舗、賃貸住宅などで構成された「いとLab+(いとらぼぷらす)」などを開発している。
今回のプロジェクトでは、JARIが公募した「つくば市学園南エリア未利用地売却に係る事業者公募」に応募した結果、2023年10月に最優秀提案者に選定された。同年12月4日にJARIと土地売買契約を締結し、12月18日に土地の引き渡しを受けた。
計画地は、つくば市学園南2丁目8番4他で、つくばエクスプレス「研究学園」駅から徒歩約9分の場所に位置し、敷地面積は15万5389.76平方メートル。首都圏中央連絡自動車道「つくば中央インターチェンジ」から約3キロ、首都圏と東北地方を結ぶ常磐自動車道「谷田部インターチェンジ」から約6キロの場所で、県道土浦坂東線(エキスポ通り)や取手つくば線(サイエンス大通り)などの主要幹線道路にもアクセスしやすい立地。近郊には、つくば市役所をはじめ、大型複合商業施設「イーアスつくば」や会員制大型量販店「COSTCO(コストコ)」があるため、生活利便性もある土地柄。
開発地の北側には、分譲マンションと教育施設、中央には広場や商業施設、南側には研究施設や物流施設、保育施設などの建設を2024年8月の着工、2028年4月の完成で計画している。
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