アークノハラと日本ライナーは、LED標識が冠水時に自動で通行注意や通行止めを表示する「冠水通知型LED表示機システム」の運用を宮城県利府町道で開始した。
アークノハラと日本ライナーは2023年9月、両社が共同開発した「冠水通知型LED表示機システム」を同年7月に宮城県利府町道に設置し、同年9月中旬から運用を開始した。
冠水通知型LED表示機システムは、アンダーパス内に設置した冠水センサーが冠水を検知した際、アンダーパスの両側に設けたLED標識に、通行注意や通行止めを自動表示する。あらかじめ、道路管理者のメールアドレス宛に、冠水状況を記したメールを自動で送信する。
これまで宮城県利府町では、現地に派遣した職員が冠水を目視確認した上で、手動で通行止めにしていた。システム導入で、LED標識が自動で通行注意や通行止めを表示し、担当者に自動でメールが送られる仕組みとなったことで、担当者の適切な状況確認やスムーズな対応が可能となった。
利府町の道路管理係担当者は、「近年、台風による大雨や集中豪雨により、町道のアンダーパスで冠水が発生し、通行車両が立ち往生することが発生したため、道路利用者の安全確保を新たに構築しようとしていた。冠水通知型LED表示機システムは、道路利用者の安全確保に貢献しつつ、職員の緊急時対応の省力化にも寄与する。機器やシステムで対応できる部分の人手を省くことで、よりヒトが注力するべき事態に尽力したい」とコメント。
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