警備機能では、オプションで圧電スピーカー式の音声拡声装置を用意し、定型音声やアプリの管制卓から発する声を出力することで、注意喚起や威嚇、災害救助に使える。
離着陸基地となるドローンポートでは、機体の格納、離着陸、バッテリー交換/充電、機体のセルフチェックが全自動で完了。バッテリーは充電時間が約40分のため、20分の飛行時間を考慮するとドローンに積んでいる2台とポート内4台の3セットのバッテリーを使い回すことで、24時間365日の運用が可能になる。ドローンがポートに降り立つ際は、上空でホバリングしながら、セコムドローンの監視業務でも活用していたGPSよりも高精度の位置情報技術「RTK-GNSS」を用い、微調整しながら着陸する。
セコムドローンXXは、ドローン、格納庫、監視卓、LTE通信の一体での提供を予定しており、販売価格は100万円以上となる予定で、販売台数は年間2桁台の目標を掲げる。
用途展開では、センサーや監視カメラが検知した侵入者を追跡する「侵入監視」と事前に決めたルートを飛行して安全確認を行う「巡回監視」をメインに、災害時の安全確認、河川の見回りなどのセキュリティ以外での活用も想定している。また、ドローンのAI活用では、赤外線カメラの画像をAIで解析する建物設備や構造物の点検、マンホールの状態監視、巡回路での人数カウントなども視野に入れている。
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