警備機能では、オプションで圧電スピーカー式の音声拡声装置を用意し、定型音声やアプリの管制卓から発する声を出力することで、注意喚起や威嚇、災害救助に使える。
離着陸基地となるドローンポートでは、機体の格納、離着陸、バッテリー交換/充電、機体のセルフチェックが全自動で完了。バッテリーは充電時間が約40分のため、20分の飛行時間を考慮するとドローンに積んでいる2台とポート内4台の3セットのバッテリーを使い回すことで、24時間365日の運用が可能になる。ドローンがポートに降り立つ際は、上空でホバリングしながら、セコムドローンの監視業務でも活用していたGPSよりも高精度の位置情報技術「RTK-GNSS」を用い、微調整しながら着陸する。
セコムドローンXXは、ドローン、格納庫、監視卓、LTE通信の一体での提供を予定しており、販売価格は100万円以上となる予定で、販売台数は年間2桁台の目標を掲げる。
用途展開では、センサーや監視カメラが検知した侵入者を追跡する「侵入監視」と事前に決めたルートを飛行して安全確認を行う「巡回監視」をメインに、災害時の安全確認、河川の見回りなどのセキュリティ以外での活用も想定している。また、ドローンのAI活用では、赤外線カメラの画像をAIで解析する建物設備や構造物の点検、マンホールの状態監視、巡回路での人数カウントなども視野に入れている。
Japan Drone 2023:ブルーイノベーションの世界初、ISO準拠ドローンポートシステム 機体を問わず一括運用で完全自動運航へ
ドローン:フォトグラメトリとLiDARで高精度な3D点群をスマホで生成 「Pix4Dシリーズ」がNETIS登録で工事成績の加点に
ドローン:米Skydio、自律飛行AIの改良と上空5G/LTE通信に対応した「Skydio X10」を発売
メンテナンス・レジリエンスTOKYO2023:モルタル表面の温度差で9割の確率で浮き部を検出 金沢大が研究する法面診断システム
第5回 建設・測量生産性向上展:太陽光パネルの発電効率を低下させる汚れを“ロボット×AI”で自動清掃
第5回 建設・測量生産性向上展:高価な建設ICTを用いた“i-Construction”は「ホントに儲かる?」コベルコ建機が真相を明かす
ドローン:センシンロボティクスの「ドローン太陽光パネル点検」が旭電業に採用
“土木×AI”で起きる建設現場のパラダイムシフト(20):【第20回】土木工学の新たな扉を開ける“デジタルツイン” 最新研究にみる「ミラーワールド」の可能性Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10