シミュレーションを超えたFORUM8の建設VR/メタバース活用例第5回 建設・測量生産性向上展(1/3 ページ)

建設の分野でVR活用が進んでいる。しかし、もととなる3Dデータの取得やデータ変換などには機器のコストや作業の時間がかかり、建築や土木分野でのxR活用の妨げとなっていた。

» 2023年10月02日 09時26分 公開
[川本鉄馬BUILT]

 土木・建築の構造計算や設計CADソフトを販売する「フォーラムエイト(FORUM8)」は、「第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」(会期:2023年5月24〜26日、幕張メッセ)で、WebのVRプラットフォーム「F8VPS(FORUM8 バーチャルプラットフォームシステム)」を出展した。

 F8VPSは、PCやタブレット、スマートフォンなどのWebブラウザで、手軽にバーチャル空間が作れ、その中で各種シミュレーションやメタバースによるコミュニケーションなどが可能になる。フォーラムエイトは、基本機能の拡充やAPI連携により、仮想空間でどのような用途で何ができるのかをプレゼンテーションした。

フォーラムエイトのブース フォーラムエイトのブース 写真は全て筆者撮影

3DVR空間をメタバースとしてクラウド展開できる「F8VPS」

 フォーラムエイトが事業の柱としているのは、4分野。ソフトウェアでは、BIM対応の3DCGソフト「Shade3D」があり、構造解析や地盤解析などに用いるFEM(Finite Element Method:有限要素法)の解析ソフト「Engineer's Studio」や「Multiframe」を展開。最近では、設計やVRをクラウド上で行うクラウドソリューションのF8VPSに注力している。こうした個々のソフトウェアやソリューションは、データ互換性を強化し、互いに連携できるのも強みとしている。

 ブースでは、渋谷のスクランブル交差点をVR化し、利用例を紹介。デモに使用されたVR空間は、そこに表示する人や車両の流れ、太陽の動きなど、現実のデータを使って生成しているため、設計や街づくりの検討など、さまざまなシミュレーションに使える。

実空間のGPS情報を反映した渋谷のスクランブル交差点をVR化 実空間のGPS情報を反映した渋谷のスクランブル交差点をVR化

 デモでは、VR空間内で樹木を移動/削除したり、時間を変更(太陽の位置を変更)して日射や影の影響を確認したりした。さらにVR空間内の自動車に乗り込んで、路上を走行したり、工事を行う建設機械を操作したりするといった活用方法を示した。

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