NTTドコモの新会社「NTTコノキュー」本格始動 独自のXRデバイス開発や「バーチャル万博」などデジタルツインを展開xR(1/2 ページ)

NTTドコモのXR新会社「NTTコノキュー」が2022年10月1日から事業を開始した。今後は、メタバースやデジタルツイン、XRデバイス開発の3領域で注力していく。

» 2022年11月10日 16時12分 公開
[加藤泰朗BUILT]

 NTTドコモは2022年6月1日に設立した新会社での事業を2022年10月1日から開始すると発表した。事業領域は、メタバース、VR、AR、MRなどXRが中心になるという。

 社名は「NTTコノキュー(CONOQ)」。資産予定規模600億円をNTTドコモが100%出資し、約200人体制でスタートする。

XRで新たな価値・体験を提供。豊かな社会の創造を目指す

2022年9月28日に開催した記者発表会で、10月1日からXR新会社の事業を開始すると発表したNTTコノキュー 代表取締役社長 丸山誠治氏

 コノキュー(QONOQ)の名称には3つの意味が込められている。1つはQONで、クエスト・オーバー・ネットワーク(Quest Over Network)の頭文字を取り、あらゆる高度なネットワークを活用し、人々の生活に自然と溶け込むXRの世界を探求することを表した。

 2つ目は中央のNの文字。Nを軸に左右対称に文字を配することで、ネットワークを軸に仮想と現実が行き交う様を表現。

 3つ目は、コノキューの読み。始まりの合図を意味する「キュー」を増やしてXR新時代をスタートさせるという熱意を示した。

NTTコノキューのロゴ

 「目指すのは、誰もがあらゆるシーンで日常的にXRを活用する、XRがより身近な世界の実現。XRを用いて新たな価値や体験を提供し、より豊かな社会の創造を目指す」。NTTドコモのプロダクト部長や副社長を経て、NTTコノキューの代表取締役社長に就任した丸山誠治氏は、そう意気込みを語る。また、NTTドコモ内の事業ではなく独立会社とした意図については、「XRビジネスはまだアーリーステージにあるので、柔軟性を高め、機動的な事業運営を図るのが狙いだ」と説明する。

NTTコノキュー 代表取締役社長 丸山誠治氏

メタバースで豊かなコミュニケーションや体験を提供

 メタバース事業の中核を担うのは2022年3月にリリースした「XR World」。幅広いジャンルのコンテンツ体験やアバターを介したコミュニケーションが楽しめるマルチデバイス型のサービスだ。現在は、音楽を中心にコンテンツを展開しており、今後はスポーツ、コマース、教育などにもコンテンツを拡大する。

「XR World」。アバターを操作し、友人とバーチャル空間を散策したり、音楽やライブ映像を楽しんだりできるマルチデバイス型サービス

 他にも、リアルタイムにバーチャルライブ領域を提供する独自システム「Matrix Stream(マトリックスストリーム)」や、独自IPとしてデビューさせたバーチャルシンガー「Tacitly(タシットリー)」の運用も強化していく。

「Matrix Stream」。収録からコンテンツ生成、さまざまなプラットフォームでの配信までを一気通貫で行うことができる。今後はファンとのインタラクティブ機能の強化、AIを活用した演出やコンテンツ生成などを展開する予定
バーチャルシンガー「Tacitly」。新曲リリースからワンマンライブ、ファンコミュニティー構築、メタバース上での活動を計画
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