建築確認申請の電子化の流れを受け、Web上の建築確認申請サービス「Houseplus Portal Web Site」と3D建築CAD「ARCHITREND ZERO」が連携した。CADデータから申請図書出力、申請書作成、電子申請までの一連の流れがシームレスに行えるようになる。
民間確認検査機関のハウスプラス確認検査と福井コンピュータアーキテクトは2023年9月26日、行政手続きのオンライン化に伴い、今後、広がりが見込まれる建築確認申請の「電子申請」普及拡大を目的に、両社のシステムを連携させたと発表した。
福井コンピュータアーキテクト2021年9月から、全国の指定確認検査機関に向けた連携提案を進め、今回、ハウスプラス確認検査と両社のシステムをダイレクト連携することで、建築確認申請の電子申請普及に向けた取り組みを一層推進していく。
システム連携は、確認申請に必要な建築CADソフトウェア「ARCHITREND ZERO」上で、申請図書出力やWeb申請書編集の項目にチェックを入れると、建材や設備の3Dシミュレーションサイト「3Dカタログ.com」のWeb申請書作成ツールで申請書式(PDF、XML)が作成できる。申請データは、ハウスプラス確認検査が運用するWeb上の電子建築確認申請サービス「Houseplus Portal Web Site」で読み込むと、手間なく電子申請が行える仕組み。
Web申請書の作成によって、申請書と申請図面の不整合を軽減し、24時間365日の申請が可能となり、電子データで検査機関とのやりとりもスムーズに行えるので、申請業務の省力化が図れる。また、スマートフォン表示にも対応しているため、PCが手元に無い出先でも編集できる利点がある。
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