支払での利用と比較すると、取引先への請求にクレジットカード決済を受け入れたいという回答は、44.3%とやや消極的ではありますが、それでも半数近くの企業が今後クレジットカード決済の受け入れを検討しています。これまで資金の回収に頭を悩ます企業にとって、回収業務をクレジットカード会社に任せられるのは、経理業務の効率化やキャッシュフロー管理の面でも大きなメリットとなります。
また、既に受け入れを開始している回答者は、そうでない場合と比べて、「新規の取引先を獲得できる」が28.3%、「与信確認が不要になる」が28.3%、「コンプライアンス対策になる」が21.7%などで、決済業務の効率化以外でもクレジットカード決済のメリットを実感していることが明らかです。当社にも、カード決済をきっかけに、売上の向上につながったとの感想をいただいています。例えばある商社では、クレジットカードの受け入れをきっかけに、これまでは受注ができなかった大型物件の獲得やインストアシェアの増加、受注/売上増につながり、今では営業ツールとしても有効と考えていただいています。
もちろんアメリカン・エキスプレスとしても、こうしたクレジットカード決済受け入れのメリットを多くの企業に理解していただき、加盟店を開拓してクレジットカード決済が利用できる取引先を増やす努力を今後も続けていきます。
調査時期:2023年4月21〜24日
調査対象:建設・建築業界の経営層や支払い、請求などの経理・決済業務に従事している20〜70代の男女309人
調査手法:オンライン
谷川 美紀/Miki Tanigawa
アメリカン・エキスプレス カード事業部門 セールス&マーケティング 副社長。2002年にアメリカン・エキスプレス入社。個人事業部門にて新規カード営業、2007年に営業部マーケティングのマネージャー、2013年にディレクター、2014年に法人事業部へ異動。SME(中小企業)セールスのディレクターとして、法人会員の拡大および中小企業顧客に対するソリューションの提供、B2B決済の拡大に尽力。2019年、同部門の副社長に就任。2021年、個人カード事業部の営業チームを統合し、個人・法人両方にソリューションを提供するOne Salesを立ち上げ、現在に至る。
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