作業環境を改善する技術では、携帯端末を活用して朝礼場所の制約をなくし、QRコードから朝礼内容にアクセスするNAiT(ナイト)の「スマート朝礼」、無線メッシュLAN「PicoCELA」を活用した西尾レントオールオリジナルサービス「作業者体調管理IoTソリューション」「現場内機械予約管理IoTソリューション」を動画とともに解説した。
他にも生産性向上に寄与する西尾レントオールオリジナルサービスとしては、オンラインで配管工具をレンタルサービス「配管TOOL.COM」をPR。「管材は、サイズやメーカーによって使用工具が異なる。工具を間違えると施工できないので、レンタルする際に管径やメーカー確認などの何度もやりとりが発生し、時間がかかっていた。配管TOOL.COMを使えば、ユーザーが使用したい工具をオンライン上で自ら選択できるので、手間が解消される」(製品説明担当者)。
また、「HAIKAN-SmartWork」は、PE管融着機の施工時の情報や、配管埋設位置のGPS座標、接合時の作業内容や現場写真などをクラウド上で一元管理するPE管施工情報管理システム。2023年5月末時点で、複数の現場で試験施工を行い、システムのブラッシュアップに取り組んでいるという。
鋼管スパイラル杭「マルチスクリュー」は、支柱などに使用する鋼管の先端をドリル状に加工したもの。「通常、現場に仮囲いを設置する際は、鋼管を打ち込んでいたが、手間もかかるし、騒音などの課題もあった。マルチスクリューは電気を使ってドリルのように鋼管を回しながら埋め込むので、比較的容易に、騒音も少なく支柱を設置できる」(製品説明担当者)。
平氏は、西尾レントオールでオリジナルサービスを開発する理由を「メーカーは大量生産して大量販売が前提となっている。そのため、需要が少ないサービスの開発は難しい。当社は自社で技術開発し、サービス化してレンタル提供することでニッチな部分へのアプローチが可能だ」と強調。今後もユーザーの痒いところに手が届くサービスを発掘して、開発に取り組んでいくとの意気込みを語った。
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