福井コンピュータは、「第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2023)」で、アップデート版がリリースされたデータ共有クラウドサービス「CIMPHONY Plus」や新製品の道路設計3DCADシステム「TREND ROAD Designer」などを紹介した。
福井コンピュータは、「第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2023)」(会期:2023年5月24〜26日、幕張メッセ)にブースを出展。点群処理・出来形管理用ソフト「TREND-POINT(トレンドポイント)」や3Dモデル作成ソフト「TREND-CORE(トレンドコア)」、現場計測アプリ「FILED-TERRACE(フィールドテラス)」など、主力製品をデモンストレーションを交えながら多数紹介した。その中から注目の2製品を取り上げる。
そのうちの1つ、「CIMPHONY Plus(シンフォニープラス)」は、2019年に発売されたデータ共有クラウドサービスで、3D点群の現況データや、3Dモデルの計画データ、現場写真などをクラウドで共有し、進捗確認やリスク検討、遠隔臨場に役立てられる。
福井コンピュータは2022年10月、米インフラストラクチャ・エンジニアリング・ソフトウェア企業のベントレー・システムズ(以下、BS)との戦略的パートナーシップ締結。BSのデジタル技術を活用したシンフォニープラスのアップデート版を、2023年5月29日から提供開始している。
提供開始を目前に控えたCSPI-EXPO 2023で福井コンピュータは、ブース内の特設会場を設け、「CIMPHONY Plusを活用したBIM/CIM原則化対応へのご提案」と題したセミナーを開催。建設インフラ事業部 端健太郎氏が登壇し、アップデートされたシンフォニープラスの特徴と、2023年4月から始まったBIM/CIMの適用原則化への同ソフトの活用法を講演した。
アップデート版で強化された点の1つは、クラウドビューの表示性能と表現能力。「BIM/CIMで扱うデータは重くクラウドにアップできない。アップしてもスムーズに操作できないというイメージがある。シンフォニープラスのアップデート版ならば、BSの高度なエンジンを採用することで、ブラウザ上でも高速・スムーズに3Dモデルや動画を操作できる」と、その特徴を説明した。
他にもアップデート版では、従来のIFCやDWG、SXFに加え、新たにnwcやnwd、rvt形式のデータに関しても、クラウドにアップするだけで専用ビュワーを使わずにブラウザで表示可能になる。端氏は、「nvcやnwdについては、取り扱いが難しいという声がユーザーからもよく寄せられている。シンフォニープラスでは、そうしたデータを取り込んで、IFC形式のデータに変換/出力できるので、nvcやnwd形式のデータの利活用促進にもつながると期待する」と話す。
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