生産性向上のテーマでは、省力化や省人化、作業環境の改善を実現する製品を多数展示した。三菱電機エンジニアリングのAI配筋検査端末「Field Bar」は、AI技術で配筋検査の効率化を図るサービス。端末で事前に必要事項を登録し、端末付属のカメラで鉄筋を撮影するだけで、AIが鉄筋径や鉄筋間隔を計測し、その結果をもとに配筋検査結果報告書を生成する。
平氏は、「従来の配筋検査では、鉄筋径を区別するマーキング作業や、鉄筋間隔を測るためのスケールの配置など、事前準備が大変だった。さらに人力で計測し、黒板などを置いて写真撮影するなど、計測作業にも人手と時間を要した。Field Barならば事前準備は不要で、端末で写真を撮影するだけで配筋検査結果の帳票まで作成可能で、検査時間を約60%短縮できる(メーカー公表の数値)」と話す。
現場に省人化施工をもたらすロボット関連では、トータルステーションやGNSS(Global Navigation Satellite System:衛星測位システム)を使って位置を把握しながら自動走行してスプレーマーキングをするデンマーク製自動マーキングロボット「Tiny Surveyor(タイニー・サーベイヤー)」の実機を展示。他にも、トプコンの杭ナビと連携して、図面情報をもとに墨出し作業を自動で行う日立チャネルソリューションズのロボットシステム「SumiROBO」もPRした。
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