日本コンピュータシステムは、施工管理業務に必要な機能を厳選して搭載し、現場作業員が迷わず悩まずに使える簡易操作性をウリにしたクラウドサービスの提供を開始した。
日本コンピュータシステムは2022年7月7日、建設業界で現場の施工管理業務を効率化する新サービス「イクト」の提供を開始した。
日本コンピュータシステムは、建設業界が抱える人手不足や技能継承などの課題に対して、ユーザーからの要望に合わせ、10年以上にわたり、地図や図面情報を対象に、業務効率化を目的としたシステム開発を行ってきた。ここ数年で、建設DXが注目されているなか、今まで培ったノウハウを生かして、建設現場単位の状況に合わせ、iOS15以上のiPhoneまたはiPadを活用して、手頃な価格で利用できるクラウドサービス「イクト」を開発するに至ったという。
イクトは、施工管理業務で利用する図面(PDF、JPEG、PNG形式)などの情報共有をはじめ、検査やビデオミーティングの機能を標準搭載。施工管理業務に特化した機能をそろえることで、建設現場で働く作業員が誰でもカンタンに利用できるサービスとなっている。
3段階のワイプ画面が選べるビデオミーティングは、イクト内だけでWeb会議の予定作成、編集、開催が完了し、Web会議ツールを別に用意する必要はない。施主との「段階確認」「材料確認」「立会い」などの遠隔臨場にも対応。日常業務でも、現場と作業所間をつなぎ、現況確認としても利用できる。
また、iPadやiPhone向けには、オフラインでも利用可能な専用モバイルアプリを提供。作業所などの事務所では、オンラインでWebアプリやモバイルアプリを利用し、一方で通信環境がない現場では、モバイルアプリのオフラインモードで、事前にダウンロードした情報を用いて検査情報の入力や情報の確認などといったシーンに合わせて使い分けられる。
サービスの利用料金は、月額1万円からで、年間契約割引や2022年9月30日までの申し込みで1カ月の無料トライアルなど、利用条件に応じて価格は異なる。現場単位で契約が可能で、協力会社の利用も考慮して、ユーザーごとに管理/一般の簡単な権限付与も行える。
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