古野電気は、ビル現場のケーブル接続アンテナを用いた無線LANシステムの実証実験を実施した。詰所やビル現場の階段室、地上5階にアクセスポイントを設置し、地下2階から地上6階までの無線LAN環境を構築している。
古野電気は2022年6月6日、ビル現場のケーブル接続アンテナを用いた無線LANシステムの実証実験を実施したと発表した。
同実験は、大成建設および竹中工務店の協力を得て実施した。詰所にアクセスポイントの親機を設置し、メッシュ技術により子機を介して、ビル1階の現場内に無線LAN環境を構築した。これにより、建物間でのLAN配線を削減している。
また、同システムを階段室内に設置し、地下2階から地上4階までの現場において無線LAN環境を構築した。さらに地上5階にアクセスポイントを増設し、地上6階まで対象エリアを拡張している。
今回使用したアンテナは電源不要で、アクセスポイント1台当たり4フロアをカバーできる。同軸ケーブルを組み合わせてつなげるだけで使用可能。メッシュWi-Fiに対応しており、アクセスポイントを増やすことで高さ方向、水平方向にエリアを拡張できる。
実証実験を実施したオフィスビルは間仕切りが多く、階段室も四方が出入口を除いてコンクリート壁に囲われていたものの、階段室前のホールや通路にて無線LAN通信環境を構築できた。
地上6階では、アンテナを設置した場所から直線距離およそ30mの範囲で通信可能となっている。フロア内にアクセスポイントを設置することで、対象エリアを広げることも可能となる。
今回のシステムは、容易に設置および撤去が可能なため、低層ビルや地下現場にてより手軽に無線LAN環境を構築できる。
同社は今後、ビル現場に加えてトンネルや橋梁といった土木現場向け無線LANシステムなど、どのような現場にも適する「全現場LAN」シリーズなどの提供を図る。
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