プロロジスは、兵庫県神戸市で開発を進めていた物流施設「プロロジスパーク神戸3」の竣工式を2022年6月30日に行った。医療機器商社である宮野医療器や国内大手3PLと賃貸借契約を締結済みだ。宮野医療器は、プロロジスパーク神戸3の関西中心部へのアクセス利便性や防災性の高い立地を評価し入居を決定した。
プロロジスは、兵庫県神戸市の「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内で開発を進めていた物流施設「プロロジスパーク神戸3」が2022年6月に竣工したことを同月30日に発表した。
開発地は、山陽自動車道「神戸西インターチェンジ(IC)」より至近に位置しており、山陽自動車道を経て、近畿・中四国をはじめ全国に広がる広域幹線網にも直結しており、西日本広域への物流に対応する。
さらに、JR「三ノ宮駅」と神戸市営地下鉄「西神中央駅」から開発地までを運行するバスもあり、従業員にとっても交通利便性に優れる他、神戸市内陸部の丘陵地帯に立地しているため、津波などの災害リスクがなく、地盤が強固なため防災性も高い。
プロロジスパーク神戸3は、S造地上4階建てで、1〜3階にトラックバースを備えたマルチテナント型物流施設として開発された。加えて、スロープを利用して2〜3階へコンテナトレーラーが直接アクセスできる仕様とし、効率的な物流オペレーションを実現している。3〜4階に入居予定の宮野医療器は倉庫内の自動化を予定しており、4階の一部を吹き抜けとすることで、自動倉庫システムの導入をサポートした。
敷地内には、自家用車での通勤が多い地域特性を考慮し、敷地の高低差を利用した半地下部分も活用することで、神戸テクノ・ロジスティックパーク内最多規模となる約200台分の駐車スペースを確保し、入居企業のスムーズな雇用確保を支援している。
BCP(事業継続計画)について、神戸テクノ・ロジスティックパーク内のプロロジス防災拠点施設として、防災活動を行えるように、非常時の発電機と燃料オイルタンクを設置した。
これにより、防災センターや入居企業の事務所エリアなどで、重要な設備に最大約7日分の電力供給が行えるようにしただけでなく、緊急地震速報、衛星電話、非常用貯水槽を整備。貯水槽には14日分のトイレ用水を確保し、断水時の事業継続を後押しする。
環境配慮に関して、全館に人感センサー付きLED照明を採用し、なかでも倉庫には、通常のLED照明比で電力使用量を半減する高天井用センサー付きインテリジェントLED照明(プロロジス共同開発)を設けた。
屋根面には約750キロワットの太陽光発電設備を完備し、建物の竣工と同時に運転開始の予定だ。こういった取り組みにより、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」の「Aランク」と建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」を取得する見込みだ。
プロロジスパーク神戸3は、S造地上4階建てで、延べ床面積は4万5679.37平方メートル。所在地は兵庫県神戸市西区見津が丘4丁目11番5で、敷地面積は1万9225.00平方メートル。着工は2021年4月で、竣工は2022年6月。
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