インフラ分野のDXを実現するアクションプランを策定、国土交通省インフラDX(3/3 ページ)

» 2022年06月07日 07時00分 公開
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24時間365日対応のWebシステムにより各種手続きをリモート化

 今回のアクションプランでは、インフラ分野のDXで目指す姿として、「手続きなどいつでもどこでも気軽にアクセス」「コミュニケーションをよりリアルに」「現場にいなくても現場管理が可能に」を公表している。

 手続きなどいつでもどこでも気軽にアクセスでは、24時間365日対応のWebシステムにより各種手続きをリモート化することで、行政機関に出向かなくとも、利用者の自宅や事務所から手続きが行えることを目標に、紙の書類に関する準備も最低限とし、タッチレスでの手続きを達成して、新型コロナウイルスの感染防止にもつなげる。

 コミュニケーションをよりリアルにでは、建設生産プロセス(設計・施工)における受発注者間と現場の受注者間といった関係者間で、3次元などのデジタルデータやデジタルデバイスの活用によりコミュニケーションを促進することで、作業の効率化、高度化、省力化、作業員、住民の安全性と利便性を向上させる。

コミュニケーションをよりリアルに向けた取り組み、官庁営繕事業におけるBIM活用による設計・施工の効率化 出典:国土交通省プレスリリース
コミュニケーションをよりリアルに向けた取り組み、官庁営繕事業におけるBIM活用による設計・施工の効率化の工程表 出典:国土交通省プレスリリース

 加えて、国土交通省を含めた関係機関が持つインフラのデータを公開し、活用しやすい環境作りを進めることで、データを利用した国民に対するサービスの高品質化と新たなサービスの創出を支援する。

 現場にいなくても現場管理が可能にでは、施工現場に担当者が不在でも建設機械が自動で自律施工を行い、出来形・品質検査なども自動化し、遠隔でのコントロールに対応することで、建設従事者の肉体的・精神的な負担を軽減し、省人化と従事時間の短縮につなげ、工事を効率化し、確実性や作業精度を高める。こういった取り組みにより生産性向上や現場環境の改善を進め、働き方を変革し、若手入職者を確保する。

 また、各地方整備局では現在、VRを用いた研修・現場見学会、3D管内図とメタバース(仮想空間)を用いたリアルなコミュニケーションを実現する取り組み、建設現場、施工、維持管理を遠隔化・省力化する施策などを行っている。

インフラ分野のDXの推進体制 出典:国土交通省プレスリリース
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