コンクリ内部のハンディ探査機に新モデル 構造物60cm内部も“透視”メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2021(2/2 ページ)

» 2022年05月23日 10時19分 公開
[川本鉄馬BUILT]
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土砂化した部分を自動判別して位置をマッピング

 ハンディタイプの探査機では、本体モニターにコンクリート内部の埋設物をリアルタイムに映し出す。映像は、データとして保存され、報告書などに活用できる。

 KEYTECでは、報告書作成までの作業を効率化するソフトウェアも開発している。専用ソフト上では、探査機が取得したデータの感度を補正して見やすくしたり、Excel形式での出力にも対応している。

 この他、KEYTECは、道路の舗装面を探査したデータから土砂化の位置をマッピングするソフトも開発中。一般的な高速道路では、ベースとなる部分をコンクリートで作り、その上にアスファルトの舗装を施す。しかし、アスファルトは道路の使用に応じて劣化し、厚みが薄くなるため、コンクリートも亀裂などによって土砂化することがある。

 その点、開発中のソフトでは、土砂化を自動で判別し、位置を特定することで、その後の工事計画が立てやすくなるという。

路面化の土砂化を判別し、位置を視覚的にマッピング
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