図研アルファテックは、2次元/3次元/BIMの設計に対応するDWG互換CADソフトウェア「BricsCAD」の最新日本語版を発売した。
CAD開発・販売を手掛ける図研アルファテックは、DWG互換CADソフトウェア「BricsCAD V22日本語版」をリリースした。
BricsCADは、ベルギーのBricsysが開発し、「AutoCAD」との互換性が高く2Dから3D、IFCに準じたBIMまでの設計データをDWGファイルで作成できるワンプラットフォームを
ウリするDWG互換CAD。図研アルファテックは、国内の販売代理店として、国内の建築/土木業界、製造業向けに日本語化などローカライズと販売、サポートを行っている。
BricsCADの特長は、2D CAD/3D CAD/BIMを同一のソフトで作成できるため、データごとに異なるソフト立ち上げる必要がない。また、AutoCADと互換性のある開発ツール(LISP、SDS、COM、BRX,、.Net)による拡張性の高さや点群データを取り込んで編集できることも他のCADとの差別化にもなっている。ラインアップは、2D設計用「Lite」、3Dのモデリングやアセンブリの機能を備える「Pro」、機械設計向け「Mechanical」、ProにBIM対応を追加した「BIM」、全ての機能をカバーした「Ultimate」の5種類。
最新バージョンのV22では、基本機能でパフォーマンス強化とユーザーインタフェース(UI)を改善。図面読み込みや描画が大幅に高速化し、大容量の2Dや3D表示や図面編集のレスポンスも向上。仮に175MBの3D図面を開いた場合は、旧バージョンとの比較で50%の処理時間が短縮される。UIについては、画層管理パネルや各種ダイアログを変更し、視覚的に分かりやすくなった。操作感も、これまでのコマンド操作がダイアログとなり、複数クリックが必要だったのがワンクリックだけで済むようになった。
BIM機能では、IFC(読み書き)やRevitデータ(rvt、rfa)のデータ相互性が強化された以外にも、BIM断面で2次元図面を作成した際の寸法記入が簡易化された。BIMモデルと連動しているため、その都度、寸法だけを修正する必要も無くなった。
他にも、点群データを変換したバブルビュー内での作図やモデリング、道路や幹線などのコリドーやオープンデータフォーマットLandXML形式への対応など土木設計機能の拡充、線分やポリラインにプロファイルを割り当てて配管モデル作成などの機能が追加された。
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