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» 2020年12月03日 07時00分 公開

コロナ禍の働き方を提示するABWオフィス、東急Re・デザインプロジェクト(1/2 ページ)

東急Re・デザインは、アクティビティー・ベースド・ワーキングを意識し、テレビ会議も含めた仕事の内容によってワークスペースを選べる新型コロナウイルス感染症対策を施したオフィス「ライブオフィス用賀」を2020年9月にオープンした。

[遠藤和宏,BUILT]

 東急Re・デザインは2020年12月1日、東京都世田谷区で「ライブオフィス用賀」の内覧会を開催した。ライブオフィス用賀は、同社のスペースパートナー事業ユニットが使用する用賀オフィスを「これからの働き方」と「オフィスの在り方」を追求する実証型オフィスに改装したもので、専有面積は902平方メートル。

 会場では、東急Re・デザイン 企画統括部 クリエイティブ営業部 デザインチーム マネジャー 雨宮知洋氏がリノベーションの内容を紹介した。

出社率は38%を想定

東急Re・デザイン 企画統括部 クリエイティブ営業部 デザインチーム マネジャー 雨宮知洋氏

 東急Re・デザインは、2019年1月に働き方改革プロジェクトを発足し、社内の就業実態と満足度を調査した。同時期には、働き方改革委員会を立ち上げ、同年7月には社内デザインコンペティションを開いた。同年10月には用賀オフィスにフリーアドレスを導入し、12月にはPCのモバイル化と社内の通信をWi-Fiに切り替えた。

 2020年4月には、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、出社を制限し全社員がテレワークを行えるようにした。同年6月には出社できる人数を全体の40%にとどめ、同年8月に用賀オフィスを改修し、9月にライブオフィス用賀としてリニューアルオープンした。

 「フリーアドレスを用賀オフィスに導入したときは、従事者数が200人で、執務面積は809平方メートルに及び、出社率は53%だった。ライブオフィス用賀は、210人の社員が働くことを想定しており、執務面積は、テレビ会議専用のスペースを設けた影響で、744平方メートルにスリム化し、出社率は在宅勤務を採用していることも考慮して38%にまで下がることを見込んでいる」(雨宮氏)。

 フリーアドレスの短所について、雨宮氏は、「当社でフリーアドレスを採り入れた際には、“自分の席が奪われる”“職場でのコミュニケーションが希薄になる”といった声が寄せられた。最初に座ったスペースを使い続ける現象や組織ごとに特定のゾーン内でまとまってしまうという現象が発生した」と事実に基づき語った。

 東急Re・デザインでは現在、オフィスの他、在宅やシェアオフィス、貸会議室で働けるアクティビティー・ベースド・ワーキング(ABW)を採用しており、ライブオフィス用賀のレイアウトもABWを意識し、仕事の内容によってワークスペースを選べるようになっている。

 ライブオフィス用賀は、エントランス、会議室、ミーティング&コワーキングスペース、プロジェクトワークゾーン、ソロワークエリア、Webミーティングスペース、リフレッシュルーム、コミュニケーションラウンジ、ライブラリーゾーンで構成される。エントランスには、非接触で手指を消毒できるオートディスペンサーと体温検知機を設置し、来館者が発熱しているかを分かるようにしている。

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