厚生労働省による「新規学卒者の離職状況」の最新データでは、2018年3月の大学新卒者の就職後、3年以内の離職率は、「建設業」は28.0%。「全産業平均」の31.2%よりは低いものの、「製造業」の19.0%よりも9ポイント高い。
一方、高校新卒者の同離職率は、「建設業」では42.7%と、「製造業」の27.2%、「全産業平均」の36.9%と、ともに上回った(図表3)。
徐々に改善している建設業の大学及び高校の新卒者を対象とした同離職率だが、深刻な人手不足を軽減するためにも、他産業と比較して、より高い離職率が続いている高校新卒者の定着率改善への取り組みが重要となっている。
月次の雇用関連のデータでは、2021年9月の建設業の就業者数と雇用者数の推移をみると、就業者数は495万人(前年同月比98.2%)、雇用者数は405万人(同99.5%)と、ともに前年同期比で5カ月連続の減少となった(図表4)。
公共職業安定所(ハローワーク)における新規求人数は8万2131人(同105.7%)と、前年同期比で10カ月連続増加した(図表5)。
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