ACIMUSは、ChatBIM「ACIMUS」に建築基準法や都市計画法、消防法に対応するチャットAIを搭載した。設計中に建築法規で疑問が湧けば、AIにチャットで投げかけることで回答が得られる。また、直近の2025年10月中には、パース画像をもとにタイムラプスやウォークスルーの動画生成機能も実装するという。
ACIMUS(アキムス)は、生成AIとのチャットでBIMモデルを作成するChatBIMの「ACIMUS」で、建築法規に関するQ&Aに対応するチャットAIの提供を開始したと2025年9月25日に発表した。
現段階では、建築基準法と都市計画法、消防法の3法規の対応。設計者は設計を進めながら、建築法規の疑問をその場でAIに質問し、即座に回答を得られる。日々の法令検索や条文確認に費やしていた時間が削減し、設計業務に集中できるようになる。新入社員や若手設計士、建築学生にとっても学びの機会となり、実務と教育の両面で有効な機能となる。
ACIMUSは、ChatGPTのような対話型生成AIを活用し、チャットによる直感的な操作で建築3Dモデルを作成できる“ChatBIM”とも呼べるクラウド型Webアプリケーション。BIMソフトウェアのような複雑な操作はなく、柱や壁、床、天井などの建築要素を生成AIとの対話でモデリングし、家具や建具、設備の配置も可能なため、基本設計の効率化につながる
ACIMUSで生成した3Dモデルは、BIMデータのIFC形式でのエクスポートに対応。レンダリングなしで設計パースへの変換も可能で、BIM/CADソフトのスクリーンショットやラフなスケッチからでもフォトリアルなパースを数秒で出力する。デザイン修正も、チャットで家具や植栽などの追加、壁や床の色、背景の変更、不要なオブジェクト削除などを指示すれば、すぐに反映される。
現在までにACIMUSには、設計事務所やゼネコン、オフィスデザイン会社、不動産会社、教育機関など、220以上の企業から問い合わせが寄せられているという。
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