ESRは、千葉県野田市蕃昌で、2023年6月の竣工に向け計画を進める物流施設「ESR野田ディストリビューションセンター2」が2022年6月に着工することを公表した。
ESRは、千葉県野田市蕃昌の国道16号線沿いで物流施設「ESR野田ディストリビューションセンター2(野田DC2)」の開発に着手することを2021年3月19日に発表した。
計画地は、国道16号線と国道4号線の交差点「庄和インターチェンジ(IC)」から7キロの場所にあり、常磐自動車道「柏IC」から10キロで、東北自動車道「岩槻IC」から20キロと、主要幹線道路にアクセスが可能で、東京港や成田空港、羽田空港など輸送インフラ拠点からの中継地点としても機能する。
さらに、東武野東上線「七光台」駅から2キロのエリアにあり、人口密集地にも近く、雇用確保もしやすい。敷地内には、通勤の利便性を高めるために、駐車場146台分と自転車80台分の駐輪場を設ける予定で、周辺には、コンビニエンスストアや飲食店、量販店、商業施設が多くあり、人材の定着に貢献する。
野田DC2は、地上4階建ての耐震構造で、1階は両面にトラックバースを配置し、敷地内の大型車両動線は出入り口を分けたワンウェイとし、大型車両の待機スペースを確保することで、安全性に配慮した効率的な入出庫オペレーションを実現。加えて、バース前の車路は一部を柱のみで建物を支えるピロティ形式とし、雨天時に影響を受けにくい構造とする。
倉庫部分は、1〜4階に荷物用エレベーターと垂直搬送機を搭載し、高い縦搬送機能を備える。庫内の基本スペックは、床荷重が1平方メートル当たり1.5トンで、梁(はり)下有効高さは1〜3階は5.5メートル、4階は6.0メートル以上とし、柱ピッチは間口11×奥行き11メートルを確保して、物流運営の効率性と汎用性を重視する。最小賃貸区画は7603平方メートルで、最大4テナントに分割可能。
環境配慮に関しては、全館にLED照明や環境配慮型照明システム、ヒートポンプ式空調、節水型衛星器具を採用する他、自家消費型太陽光発電システムの導入も検討し、環境と省エネルギーに対処した持続可能な物流施設として建築環境総合性能評価システム「CASBEE」でAランクを取得する予定だ。
BCP対策については、非常用自家発電設備を完備し、停電時でも一定時間、防災センター、荷物用エレベーター、電動シャッタ−、トイレといった施設を使えるようにする。
野田DC2は、耐震構造の地上4階建てで、延べ床面積は4万5581平方メートル。所在地は千葉県野田市蕃昌266⁻9で、敷地面積は2万1555平方メートル。着工は2022年6月で、竣工は2023年6月末を予定している。
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