他の4機体についても簡単に触れると、「PD4-AW-AQ」は水面に離着陸が可能な防水型ドローンで、ダム点検や漁場管理、サンゴ礁の生育観察といった業務で活用されている。4つのプロペラの下にフロートを装着しているため、着水後も水没せず、バランスを保ったまま水面に浮く。
機体から送られてくる水中映像は、伝送装置を通して手元のモニターへ送られるため、水中の状況をリアルタイムで確認可能だ。
また、「PDH-GS120」は、国産の小型軽量エンジン(2ストローク水平対向2気筒120ccエンジン)を搭載したシングルローター型ドローン。10キロのペイロードで2時間の長時間フライトという特長を生かし、物資輸送、広域監視任務、農薬散布などでの利用が想定されている。機体にはタスクに合わせて、物流ボックス、ズームジンバルカメラ、2眼ジンバルカメラ(ズームカメラ+赤外線カメラ)、レーザー測量装置など、多様な機器を取り付けられる。
インフラ点検、消防、定点観察、警備向けの小型クワッドコプター型ドローン「PD4-XA1」は、機体前面に、防振性能を備えたジンバル上にズームレンズを標準装備。ズームレンズは、2眼ジンバルカメラ(ズームカメラ+赤外線カメラ)以外にも、LED、ブザーなどにも付け替えられる。重さは9.4キロ(カメラ搭載時、バッテリー2本含む)、機体を折り畳むと横幅は30センチ以下になり、持ち運びも容易だ。
マルチコプター型ドローン「PD6B-type3C」は、最大ペイロード30キロを誇る大型機。レーザー測量機や超高精細カメラを積んでも、安定した飛行姿勢で正確なデータを取得する。2019年10月に、愛知県南知多町で離島への医療物資配送の実証実験を行うなど、物資輸送機として、多くの企業での運用実績がある。
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