Japan Drone2021−Expo for Commercial UAS Market −
特集
» 2021年07月13日 12時41分 公開

2022年度に商用化を目指す「水空合体ドローン」、着水後に水中探査の子機が分離Japan Drone2021(2/3 ページ)

[加藤泰朗,BUILT]

非GPS環境下のトンネル内でも安定飛行する検査ドローン

 既にさまざまな業種の企業で運用されている5機体のうち、ブース担当者が同社らしくユニークだと話すのは、トンネル天井面検査ドローン「PD-WL」。汎用の大型機「PD6B-Type2」の上部に、各種点検用センサーを取り付け、トンネル天井面にセンサーを押し付けながら飛び、クラックなどの異常を検出する。

トンネル天井面検査ドローン「PD-WL」
大型機「PD6B-Type2」の上部に取り付けられた点検用センサー。車輪のような部分を天井に押し当てながら飛行する

 機体には推進用プロペラを追加した他、自動張り付き、横ずれ防止、前後推進、段差乗り越え、操舵などの機能を実装しており、トンネル内の非GPS環境下でも安定した飛行が実現する。正確な計測には欠かせない、天井面に張り付いた際の機体の速度制御には、プロドローン独自の技術を採用している。

 約1万本あるといわれる全国のトンネル(国土交通省調べ)の約3割が建設後40年以上経過しており、早急に点検が必要とされている。「2012年12月に起きた、中央自動車道笹子トンネルでの天井板崩落事故から2022年で10年を迎えるが、仮設足場や高所作業車の設置などの手間やコスト、検査員の人員不足など、トンネル内点検が抱える課題は多い。PD-WLは、そうした課題を解消する機体だ」(ブース担当者)。

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