また、各映像コンテンツが天窓Visionに投映されるワークフローは、米Brightsign製サイネージプレーヤー「Brightsign」からSDI変換機を介して、本体に映像を送り、本体が内蔵したLEDディスプレイにさまざまな映像コンテンツを映し出し、天窓ビジョン同士の映像共有は有線LANケーブルを経由して行われる。
記者説明会で、パナソニック LS社 ライティング事業部 R&Dセンター 新事業推進部 インキュベーション推進課 主務 安部英里香氏は、「天窓Visionは、天窓照明と同様に、パナソニック製スポット型プロジェクター“Space Player”と連携させることで、天窓Visionとリンクした映像を床に投映し、日差しや物陰を表現でき、エアーカーテンやスピーカー付きのダウンライトを組み合わせれば、音と気流による演出も加えられる。こういったものを使用するとともに、部屋のレイアウトを変えれば、空間全体をコーディネートすることが可能だ。一例を挙げると、天窓Visionに桜の映像コンテンツを流した上で、Space Playerで床に桜の影を映して、エアーカーテンやスピーカー付きのダウンライトで映像に合わせた音や気流を追加し、部屋のレイアウトを調整すれば、春らしい空間を作れる」と活用方法を述べた。
天窓Visionのサイズは、天窓照明の760ミリ角と比べ発光面積が約2.4倍となる約1.1メートル角の大型タイプと600ミリ角の小型タイプをラインアップした。
「今後、当社では、天窓Visionと調色LED照明が連動する制御ユニットを2021年に発売する。制御ユニットは、コントローラーでなく壁のスイッチで映像コンテンツを変更でき、各映像コンテンツに合わせて調色LED照明の色や照度を変えられる。将来的には、天窓Visionに天気予報と関連した映像コンテンツを流せる機能や場所を選ばず天窓Visionに映す映像コンテンツを切り替えられる遠隔制御機能を天窓Visionに実装することを検討している」(山下氏)。
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