日建設計、山田照明、村田製作所は、室内のレイアウト変更に合わせて、配置や点滅、調光などを柔軟に変えられる照明システムを開発した。生産性を高めるためにオフィス環境の改善に取り組む企業も増えているが、その際のレイアウト変更にも柔軟に対応できるという。
日建設計、山田照明、村田製作所は、オフィスなどの室内のレイアウト変更に合わせて、配置や点滅、調光などを柔軟に変えられる照明方式「アダプタブルライティング」を開発した。全体の調和を図りながら、各作業者が求める照明環境を容易に構築でき、生産性向上に向けたオフィス環境の改善などに最適な照明方式だという。
アダプタブルライティングはライティングレール(配線ダクト)を実装したオフィスを対象としている。ライティングレール対応のオフィス用LED照明器具に、無線制御システムを組み込んだ。照明器具に内蔵する無線ユニットと、ワイヤレス制御ゲートウェイを利用し、点滅や調光、グループ単位での制御などを、遠隔から設定・制御することができる。
オフィス内でレイアウト変更などがあった場合、それに応じて照明器具を任意の位置に移動・増設し、ワークプレース、空間の明るさ感、インテリアの主張など目的や照明方式に合わせた設定が柔軟に行える。照明の種類は、ベース照明に加え、天井を明るくするアンビエント照明、スポットライト、ペンダント照明などのバリエーションを用意した。照明器具の設置は、天井にライティングレールが施工済みであれば、電気工事士の資格がなくても可能だ。
この他、環境発電(エナジーハーベースティング)を利用した充電不要のスイッチ、センサーを組み合わせたシステムもラインアップする。今後は直流給電を利用するシステムの開発も検討中だ。蓄電池などの直流電源装置を設けることでのワークプレース単位でのBCP(事業継続計画)対応や、太陽光発電の電力を利用できる省エネタイプのシステムなどを想定しているという。
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