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» 2021年07月13日 07時00分 公開

“空をつくる窓”が進化し優れた映像表現と迫力感の向上を実現、パナソニック LS社製品動向(1/2 ページ)

パナソニック ライフソリューションズ社は、2019年7月に50基の数量限定で販売した空間演出システム「天窓照明」を改良し、従来品と比較して投映する映像の解像度を向上して、複数台の連結を実現した「天窓Vision」を開発した。今後、同社では、関連するエンジニアリング会社を介して、銀行、官公庁、病院、シェアオフィス、商業施設、地下施設、水族館、美術館などをターゲットに天窓Visionや照明など連携する製品を訴求していく。

[遠藤和宏,BUILT]

 パナソニック ライフソリューションズ(LS)社は、雲が流れる空や揺れる木々などの映像を投影し、天窓を人工的に再現する空間演出システム「天窓Vision」を開発し、関連するエンジニアリング会社を介して提案と受注を2021年6月1日に開始した。

本体の高さが従来品と比較して30%減少し設置が容易に

 天窓Visionは、ユーザーのニーズを踏まえて、パナソニック LS社が2019年7月に50基の数量限定で販売した空間演出システム「天窓照明」を改良したもの。天窓照明は、天窓をイメージした本体に、青空や夜空、竹林などさまざまな景色を映せるもので、実際の窓に相当する奥行き感や雲の立体感、窓から入る外光の明るさを感じられる。

青空が投映された「天窓Vision」

 天窓照明と比較して、天窓Visionは、1基に1〜2基を一方向に連結することが可能となり、最大6基まで投映する映像を連動し迫力を出せるようになった他、映せる映像の解像度が上がっている。さらに、本体の高さを従来品と比べて30%減となる204ミリとすることで、配線や配管などの影響で照明の大きさが制限される地下街の天井にも取り付けやすくなった。

パナソニック LS社 ソリューション開発本部 ライティング開発センター 新事業推進部 インキュベーション推進課 主幹 山下卓也氏

 2021年6月22日に開催された天窓Visionの記者説明会で、パナソニック LS社 ソリューション開発本部 ライティング開発センター 新事業推進部 インキュベーション推進課 主幹 山下卓也氏は、「天窓Visionは、解像度が天窓照明よりアップしたことで、これまで難しかった映像表現を実現している。例えば、おぼろ月の映像コンテンツは、天窓照明では月を表示するだけだったが、天窓Visionでは雲で月が隠れるモーションを細かく映せるようになった」と事例を述べた。

 天窓Visionの映像コンテンツは、標準コンテンツとして「青空」「夕方」「おぼろ月」を用意し、別売りの有料オプションで「木々と木漏れ日」「白樺」「イルカ」「桜」「紅葉」「秋」「冬景色」「星空」「オーロラ」「雨模様」をラインアップした。利用者の要望に応じてオリジナル映像コンテンツの製作にも対応する。それぞれの映像コンテンツは、市販のコントローラーで切り替えられ、天窓Visionのタイマー機能で投影時間を変えることや投射する内容を時間帯ごとに設定することにも応じている。

「夕方」(左)と「おぼろ月」(右)の映像投映
「桜」(左)と「白樺」(右)の映像投映
「イルカ」(左)と「紅葉」(右)の映像投映
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