伊藤忠都市開発が建て替え円滑化法の個人施行方式により富ヶ谷でマンションを開発プロジェクト

伊藤忠都市開発は、東京都渋谷区富ヶ谷2丁目で開発中のマンション「クレヴィア渋谷富ヶ谷」を2021年2月20日に販売を開始した。

» 2021年05月14日 13時00分 公開
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 伊藤忠都市開発は、東京都渋谷区富ヶ谷2丁目で、計画を進めるマンション「クレヴィア渋谷富ヶ谷」の概要を2021年2月24日に発表した。

エントランスホールは、“富ヶ谷らしさ”を表現するアート空間

 クレヴィア渋谷富ヶ谷は、SRC造地上10階建てで、延べ床面積は2832.15平方メートル。所在地は東京都渋谷区富ヶ谷2丁目15番16号で、敷地面積は757.70平方メートル。総戸数は35戸(うち事業協力者住戸13戸)で、間取りが1LDK〜3LDK、専有面積は50.35〜80.23平方メートル。駐車場は13台。

「クレヴィア渋谷富ヶ谷」の完成イメージ 出典:伊藤忠都市開発

 アクセスは、東京メトロ千代田線「代々木公園」駅から徒歩10分、小田急線「代々木八幡」駅から徒歩10分、京王井の頭線「駒場東大前」駅から徒歩13分、JR山手線「渋谷」駅から徒歩19分。竣工は2021年9月下旬を予定している。

 建物は、外壁に「織部製陶」のタイルを採用し、バルコニー裏側には一枚一枚手仕事で作られたタイルを設ける。バルコニー裏側のタイルは、周囲と調和する茶系の色で、落ち着いた色合いにより重厚感と高級感を演出する。

バルコニーの完成イメージ 出典:伊藤忠都市開発
エントランスホールの完成イメージ 出典:伊藤忠都市開発

 エントランスホールは、“富ヶ谷らしさ”を表現するアート空間として位置付け、ホテルや教育施設などのアート装飾を手掛ける陶額堂のガラスアートを飾る。ガラスアートは、かつて近辺に3つの川が流れていた富ヶ谷の地歴と強固な地盤をモチーフとし、ガラスを川の流れに、土台の石を強固な岩盤に見立てる。

 周辺には、松濤、神山町、上原といった邸宅街があり、落ち着いた住環境も備えている他、自然豊かな富ヶ谷公園もあり緑を楽しめる。

 また、クレヴィア渋谷富ヶ谷は、「マンション建て替えなどの円滑化に関する法律(建て替え円滑化法)」に基づく個人施行方式で、「富ヶ谷スカイマンション」の建て替え事業として、伊藤忠都市開発が計画を進めている物件だ。

 富ヶ谷スカイマンションは、RC造地上3階建てで、総戸数15戸のマンションとして1978年に竣工した旧耐震基準建物。2020年6月時点で築42年が経過し、水漏れやコンクリート劣化といった老朽化問題が生じていた。さらに、エレベーターを未設置で、1階住戸も含めて階段の利用が必要な構造となっており、バリアフリー未対応に対する課題も抱えていた。

 そこで、伊藤忠都市開発からの提案をきっかけに、管理組合で建て替えの検討が開始され、議論を重ねた結果、将来に向け良好な居住環境とするためには、部分的に修繕するよりも建て替えることが望ましいとの結論に至った。

周辺地図 出典:伊藤忠都市開発

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