アイリスチトセがフルクローズ型のワークブースを発売、部材の工夫で価格は60万円 : 第16回 総務・人事・経理 Week
アイリスチトセはフルクローズ型のワークブース「TELECUBE」を発売した。TELECUBEは、同社で製造した筐体やグループ会社のアイリスオーヤマが生産した部材を使用することで、本体価格60万円という安価な価格を実現した。
アイリスチトセは、管理部門向けの製品とサービスを扱った専門展「第17回 総務・人事・経理 Week」(2021年4月7〜9日、東京ビッグサイト)に出展し、フルクローズ型の1人用スマートワークブース「TELECUBE(テレキューブ)」をPRした。
近年、各社では、新型コロナウイルス感染症の長期化に伴う働き方の変化に対応するため、Web会議やテレワークを導入するとともに、社内でソーシャルディスタンスを保ち業務に集中できるワークブースの需要が高まっている。こういったニーズを踏まえて、アイリスチトセは、テレキューブと共同でTELECUBEを開発し、2021年2月15日に発売した。
1人用スマートワークブース「TELECUBE」
TELECUBEは、筐体、LED照明、テーブル(天板)、換気ファン、天板上のスイッチ付きコンセント、換気ファンで構成されている。LED照明は、天井に標準装備されている他、オプションで左右のフロントコーナーにも取り付けられ、テレビ会議の際に、顔の表情を鮮明に映せる。天板上のスイッチ付コンセントは、2箇所に配置しており、複数のデバイスを充電でき、コンセントタイプの変更も可能。遮音性に関しては、設計を工夫することで、外側の音が聞こえず、内側の音声が漏れない空間を構築している。
TELECUBEの内装
アイリスチトセの担当者は、「TELECUBEの特徴は、内部のLED照明やテーブル、換気ファン、天板上のスイッチ付きコンセント、換気ファンといった部品でグループ会社のアイリスオーヤマが生産したものを使用し、筐体は当社が製造したものを活用している点だ。アイリスグループの製品を部材に利用することで、パーツの調達コストを減らし、設置費用を除いた本体価格で60万円(税別)というロープライスを実現した」と語った。
オプション設備としては、住宅用下方放出型の自動消火装置やフロント照明、液晶モニター、ソファ、チェアを用意している。
TELECUBEの住宅用下方放出型の自動消火装置
TELECUBEの筐体は、外寸が1200(幅)×1100(奥行き)×2410(高さ)ミリで、内寸は1044(幅)×936(奥行き)×2115(高さ)ミリ。筐体のフレームと外パネルのカラーは白と黒の2種類をラインアップしている。内装のカラーはライトグレー。ソファのカラーはダークグレー。天板はオーク柄。
オカムラが提案するオフィス家具による満足度の高い“働き方改革”
オカムラは、オフィスの働き方改革を後押しする新しい家具のカタチを「オカムラグランドフェア2018(会期2018年11月7〜9日)」で提案した。フェアでは、従業員にとって働き方改革の満足度がもたらされる機能性とデザイン性を両立させた新製品の作業スペースやイス、テーブルなどが多数展示された。
従業員のストレス削減に効く植物や音響システムを搭載したオフィス家具
パソナ・パナソニック ビジネスサービス(PBS)とパナソニックは、パナソニックのオーディオブランドテクニクスの音響システムを採用したオリジナルビッグテーブルやオリジナルベンチなどのオフィス家具を開発した。各オフィス家具にはストレスの削減に効き目がある植物を最適な緑視率で植栽したプランターを組み込んでおり、職場環境の改善に役立つ。PBSは2022年度までに、今回開発したオフィス家具を累計90社に導入することを目指している。
日鉄興和不動産とオカムラが在宅勤務の実態を調査
日鉄興和不動産が運営する研究所「+ONE LIFE LAB」は、オフィス家具メーカーのオカムラが進めるプロジェクト「WORK MILL」と共同で、在宅勤務の実態をリサーチした。調査結果から、今後、在宅ワークに使用するワークプレースは、限られたスペースの中でそれぞれの目的を達成できるバランスが重要になると予想。こういった予測に基づき、日鉄興和不動産は分譲マンション専有部の企画を構築していく方針を示している。
「デイベッド型ワークスペース」を導入した在宅勤務向けモデルルーム、東急不動産
東急不動産は、コクヨと連携し、ワークスペースを組み込んだ家具を開発し、東京世田谷区にあるマンション「ブランズシティ世田谷仲町」と埼玉県さいたま市にあるマンション「ブランズ浦和別所沼公園」の2物件に導入して、在宅勤務向けのモデルルーム「テレワークモデル」を構築した。
オカムラグランドフェア2019、安価なワークブースや視線を操作するデスクを展示
欧州より広まった、時間と場所を自由に選べる新しいオフィスの考え方「ABW(Activity Based Working)」は、個人の主体性や仕事の質を向上した。一方、組織としての連携が難しくなったという声もある。オカムラは、さまざまな能力を有した“個人”が、必要に応じて集まり、一体感を持った“チーム”として働けるオフィスを2019年11月6〜8日開催の「オカムラグランドフェア2019」で提案した。
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