「デイベッド型ワークスペース」を導入した在宅勤務向けモデルルーム、東急不動産プロジェクト

東急不動産は、コクヨと連携し、ワークスペースを組み込んだ家具を開発し、東京世田谷区にあるマンション「ブランズシティ世田谷仲町」と埼玉県さいたま市にあるマンション「ブランズ浦和別所沼公園」の2物件に導入して、在宅勤務向けのモデルルーム「テレワークモデル」を構築した。

» 2020年10月09日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]

 東急不動産は、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、国内で在宅勤務が急激に広がっている現状を踏まえ、東京世田谷区にあるマンション「ブランズシティ世田谷仲町」と埼玉県さいたま市にあるマンション「ブランズ浦和別所沼公園」の2物件に、コクヨと共同開発した在宅勤務向けのオプション家具を備えたモデルルーム「テレワークモデル」を1室ずつ設けた。

 また、コクヨ製オフィス家具の中から、ホームユース可能な製品を選定し、テレワークモデル内に設置することで、快適なテレワークを実現する空間づくりに挑んだ。

 2020年10月6日には、ブランズ浦和別所沼公園のテレワークモデルで、記者向け内覧会を開いた。会場では、東急不動産 住宅事業ユニット お客さま部 マネジメントセンター 企画設計グループ 兼 商品企画グループ 係長の谷口真耶氏が、ブランズ浦和別所沼公園のテレワークモデルについて解説した。

新型コロナの影響で住環境に優れた郊外物件の需要が拡大

東急不動産 住宅事業ユニット お客さま部 マネジメントセンター 企画設計グループ 兼 商品企画グループ 係長の谷口真耶氏

 ブランズ浦和別所沼公園に設置されたテレワークモデルは、「都心への交通利便性があり、都心から少し離れた場所に住みながら働く」をテーマにしている。

 谷口氏は、「不動産ポータルサイト“SUUMO”が2020年6月に実施した“コロナ禍を受けた住宅購入・建築検討者調査(首都圏)”のリサーチ結果などで、新型コロナウイルス感染症の影響により、郊外にある住宅のニーズが高まっていることを確認し、今回のテーマに決定した」と話す。

 ブランズ浦和別所沼公園のテレワークモデルに配置された主な在宅勤務向け家具は、利用者がくつろぎながら作業が可能な「デイベッド型ワークスペース」やダイニングテーブルに置ける「折り畳みブース」、ソファに座りつつ仕事がしやすいオフィス用テーブル、昇降式デスクの4種類。

 デイベッド型ワークスペースは、ユーザーが、リラックスしつつ、Webセミナーや資料の読み込みなど情報収集を行ったり、アイデアを練ったりする場として開発された。スマートフォンやタブレットの利用を想定してUSBコンセントが取り付けられている他、テレビ会議を行った時、音が部屋中に広がらないよう、音の反響を軽減する吸音パネルを装着している。

「デイベッド型ワークスペース」(左)と「折り畳みブース」(右)

 軽量で収納が容易な折り畳みブースは、4つのパネルで前方や上方、左右を囲っており、ユーザーは、ブース内に入り業務を進めることで、同居する家族の視線や行動などが視界に入るのを防げ、業務に集中できる。

 オフィス用テーブルは、ソファに着席した時に作業がしやすい高さになっており、昇降式デスクは、スイッチをタッチするだけで高さを変えられるため、利用者は気分に合わせて、座ったり、立ったりして、仕事を行える。

ソファに座りつつ仕事がしやすいオフィス用テーブル(左)と昇降式デスク(右)

ブランズ浦和別所沼公園の概要

「ブランズ浦和別所沼公園」の外観

 ブランズ浦和別所沼公園は、RC造地上6階建てで、延べ床面積は6093.84平方メートル。所在地は埼玉県さいたま市南区鹿手袋2丁目826番(地番)で、敷地面積は2732.59平方メートル。総戸数は74戸で、間取りは3LDK〜4LDK。各戸の専有面積は67.34〜85.56平方メートルで、バルコニー面積は11.65〜16.40平方メートル。

 アクセスは、JR埼京線「中浦和」駅から徒歩4分で、JR埼京線「武蔵浦和」駅から徒歩15分の立地。施工は大豊建設 東京建築支店が担当し、管理は東急コミュニティーが担っている。

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