リアルゲイトにより、料理教室を運営するベターホームの旧本社ビル改修工事が2021年3月に完成し、賃貸オフィスビル「LAIDOUT SHIBUYA」として生まれ変わった。LAIDOUT SHIBUYAのアートワークは、グラフィックデザイナーの小林一毅氏が「コミュニケーション」をテーマに制作した。
リアルゲイトは、東京都渋谷区渋谷1丁目でオフィスビル「LAIDOUT SHIBUYA(レイドアウト渋谷)」を2021年4月1日にオープンし、同月19日に内覧会を開いた。
会場では、リアルゲイト 事業本部 企画営業部 藤井俊之介氏が、LAIDOUT SHIBUYAの概要とデザインを説明した後、地下1階のシェアオフィス兼バー「SHARE SALON IN MUSIC BAR」とミーティングルーム、1階のギャラリー、2階のラウンジとオフィスコンビニ、3〜5階の専有部、6階のルーフトップテラスを紹介した。
リアルゲイトの藤井氏は、「LAIDOUT SHIBUYAは、東急と東急建設が再開発の種地として共同で落札したベターホームの旧本社ビルで、再開発がスタートする2025年までは当社が賃貸オフィスビルとして暫定利用している。オフィスビル化するに当たり2021年1月〜3月上旬まで大規模な改修工事を行った」と説明した。
「建物内のアートワークは、グラフィックデザイナーの小林一毅氏が手掛けている。主なアート作品は、クリエイティブな思考を刺激するイメージ画10点と、エレベーター内マットとカードキーのデザインなども含み、小林氏の作品を建物内に配置することで、入居者同士のコミュニケーションと自由な発想のきっかけ作りを後押しする」(藤井氏)。
地下1階のミーティングルームは、入居者が30分1500円で使える部屋となっており、専有部の会議スペース削減に貢献している。地下1階のSHARE SALON IN MUSIC BARについて藤井氏は、「SHARE SALON IN MUSIC BARは、東京都渋谷区で2020年12月末に閉店となったMUSIC BARを移転した店舗で、コロナ禍で営業規制が厳しい状況を考慮し、日中を入居者が使える共用ラウンジとすることで、店舗の賃料を通常の約半額とした。これにより、夜間のディナータイムをメインとするSHARE SALON IN MUSIC BARにとっては賃料の負担が減り、当社としてはシェアオフィスを建物内に設けられ、建物のレンダブル比※1を上げられた」と誘致の理由を語った。
※1 レンタブル比:延べ床面積に占める収益部分の面積比率のことで、賃貸部分の面積を延べ床面積で割って算出される
1階のギャラリーは、ごみ置き場と非常用通路として利用されていた小規模スペースをリニューアルした空間で、物販エリアやテークアウトショップとしての利用を予定している。2階のラウンジは、作業スペースや打ち合わせの場で、Web会議に参加する際に役立つテレワークブースも2カ所設けている。2階のオフィスコンビニでは、BASE FOODが展開する完全栄養食パン「BASE BRED」や飲料品、お菓子などを販売しており、全商品がPayPayなどの電子決済で買える。同様のオフィスコンビニは5階にも配置されている。
3〜5階の専有部は、教室や一般事務所として使用されていたスペースで、改修工事により取り付けられていた天井材を外しスケルトン仕様として、最大天井高3.35メートルを実現した。各専有部は、4年の入居契約を締結することで、原状回復が免除となるため、オリジナルの内装デザインやオフィス作りを楽しめる。また、5階には30分500円で利用可能なミーティングルームを設置し、6階のルーフトップテラスは、美竹通りから渋谷キャストまでを望め、ウッドベンチと木製のテーブルで、息抜きやランチ用のスペースとなっている。
LAIDOUT SHIBUYAは、RC造地下1階/地上6階建てで、延べ床面積は1790.13平方メートル。所在地は東京都渋谷区渋谷1丁目15-2。区画数は21区画で、区画面積は24.38〜192.08平方メートル。用途は事務所や店舗、倉庫。企画・設計はリアルゲイト、デザイン監修はJAMO ASSOCIATES、施工はスペースがそれぞれ担当した。リノベーション竣工年は2021年3月。建物の地下1階はシェアオフィス兼バー「SHARE SALON IN MUSIC BAR」とミーティングスペースで、2階は専有部とラウンジ、3〜5階は専有部、6階はルーフトップテラス。
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