赤坂でオフィスビルが竣工、外観に壁面緑化を施し屋上庭園も設置プロジェクト

ヒューリックが日本郵政不動産と共同で開発を進めていた「(仮称)赤坂二丁目開発計画」がオフィスビル「ヒューリックHP赤坂ビル」として竣工した。同施設は既に満床稼働している。

» 2021年04月12日 13時00分 公開
[BUILT]

 ヒューリックは、日本郵政不動産と共同で開発を進めていた「(仮称)赤坂二丁目開発計画」がオフィスビル「ヒューリックHP赤坂ビル」として2020年11月20日に竣工したことを2020年12月18日に発表した。

2階と3階の間で中間層免震構造を採用

「ヒューリックHP赤坂ビル」の外観 出典:ヒューリック

 ヒューリックHP赤坂ビルは、S造(一部 SRC造)地上12階/塔屋1階建てで、延べ床面積は7973.86平方メートル。所在地は東京都港区赤坂2丁目5番8号で、敷地面積は961.63平方メートル。用途は事務所・駐車場。

 同施設は、東京メトロ銀座線「溜池山王」駅から徒歩2分、千代田線「赤坂」駅から徒歩5分の場所にあり、外堀通りに面し、視認性に優れた場所に建っている。1階はエントランスで、2階は駐車場・機械室、3〜12階はオフィススペース。各階に多目的トイレを備えた。

 オフィススペースは、基準階の専有面積が約545平方メートルに及び、無柱空間に仕上げられており、環境配慮や利用者の快適性を高める自然換気システムが導入された。オフィスの共用部には、木棚や掲示板を設置し、入居者が立ち話とミーティング行える環境を構築している。

基準階オフィススペース(左)と基準階エレベーターホール(右) 出典:ヒューリック

 BCPに関して、建物は、2階と3階の間で中間層免震構造を採用し耐震性能に優れ、水害対策として機械室や機械式駐車場を2階に設置した。また、災害時と停電時に向け、異系統2回線受電方式を採用することで、本線からの電力供給が途絶えた場合でも、非常発電機により共用部・専有部の一部へ3日間・72時間の電力供給が可能。

エントランス(左)と基準階のエレベーターホール(右) 出典:ヒューリック
基準階のパントリー(左)と屋上庭園(右) 出典:ヒューリック

 建物のコンセプトは「働く人にとってウェルネスな空間」で、館内で働く従業員がより良い空間で仕事ができるように、外観に壁面緑化を配し、リフレッシュスペースとして屋上庭園を設け、天井高が3.8メートルある全面木天井のエントランスに木製ベンチと木棚を配置した。

 さらに、建築環境・省エネルギー機構が運営する「CASBEE-ウェルネスオフィス認証」のSランクを取得した。CASBEE-ウェルネスオフィス認証は、建物利用者の健康性と快適性を支援する施設の仕様や性能、取り組み、知的生産性向上に資する要因、安全性能を評価する制度を指す。

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