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» 2021年04月06日 13時00分 公開

三井住友建設らが高さ200m級の風力発電用タワーと架設用機械の開発に着手産業動向

三井住友建設とオランダに本社を構えるMammoetは、高さ200メートルの風力発電用タワーと専用架設機械の共同開発をスタートした。三井住友建設は、今回の開発で得られた知見と技術を生かし、欧州の風力発電事業への参入も構想している。欧州の基準に詳しい設計コンサルタントとも協働していく予定だ。

[BUILT]

 三井住友建設とオランダに本社を構えるMammoetは、高さ200メートルの風力発電用タワーと専用架設機械の共同開発に着手したことを2021年1月8日に発表した。

新工法は大型クレーンの使用が不要

 風力発電の開発では、これまで、大型クレーンを用いて、高さ100メートル前後の風力発電用タワーを建設するケースが多かった。しかし、近年、発電機の大型化に応じる高さ200メートル級の風力発電用タワーが求められており、高さ200メートルを実現するタワー構造と架設機械の開発は急務となっている。そこで、三井住友建設とMammoetは高さ200メートルのタワー構造と専用架設機械の共同開発をスタートさせた。

風力発電用の200m級タワーとその架設機械のイメージ 出典:三井住友建設

 Mammoetは、三井住友建設が特許を取得したセルフクライミング工法に応じる架設機械を作る。この架設機械は、200メートル級の風力発電用タワーで、風力発電の頭部に位置する増速機や発電機、ブレーキ装置などを格納した容器「ナセル」と長尺である風力発電用の羽部「ブレード」の架設にも対応する。

セルフクライミング工法の架設作業イメージ 出典:三井住友建設

 セルフクライミング工法では、タワーの部材を架設機械で吊(つ)り上げながら、タワーの高さがまだ低い初期段階で通常のクレーンを使用し、重量物であるナセルを頂部に搭載。ブレードは、取り付けられる長さまでタワーを建設した時点でナセルに装着する。セルフクライミング工法のメリットは、大型クレーンを利用せずに済み、施工費を下げられることにある。

 また、200メートル級のタワーは従来の鋼製では剛性が不足するため、コンクリートまたは鋼とコンクリートのハイブリッド構造にしなければならいことを踏まえて、三井住友建設は200メートル級のタワーに適した構造を開発する。

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