トラスは、大和ハウス工業と共同で、クラウド建材選定・管理システム「truss」とAutodesk製BIMソフト「Revit」などと連携できるツールを開発した。
トラスは、大和ハウス工業にクラウド建材選定・管理システム「truss」を導入した。また、大和ハウス工業と共同でtrussとBIMとの情報連携ツールを開発したことを2020年10月28日に発表した。
trussは、建材のデータベースからさまざまなメーカーの製品を検索し、仕上表・材料表と呼ばれる図面で使用場所を記録して、関係者と共有できるクラウド型の業務システム。品番単位の詳細な製品データで採用製品を指定することで、従来の手入力で発生していたミスなどを防げる。
また、クラウド上でデータを一元管理できるため、これまでローカルファイルのやりとりで生じていた図面間の不整合が起きず、情報を更新するたびに、求められていた関係者への資料の再配布も不要。施主に対しては、コミュニケーションの円滑化に役立つ他、使用材料が正確かつ詳細に保存されることでファシリティマネジメント(FM)に貢献する。
大和ハウス工業はtrussを導入することで、建材の選定と管理のデジタル化に加え、建材情報の連携によりBIMのポテンシャルを引き出すことを目指す。トラスと大和ハウス工業によるtrussとBIM連携ツールの共同開発では、設計者が使い慣れている仕上表・材料表の形式で、trussを使用し、材料情報を管理しつつ、BIMの各要素に適切な材料情報が入力される仕組みを構築した。
BIM連携ツールを活用することで、設計者によるBIMソフトへの材料情報のインプットが必要無くなり、BIM運用の負担が減る。さらに、trussの建材検索機能は多様なパラメーターからさまざまなメーカーの製品を抽出と比較することができ、材料の早期決定によるフロントローディングが可能になる。
トラスは、今後大手ゼネコンを中心にtrussの導入を進めるとともに、大和ハウス工業と開発したBIM連携ツールについても、他の企業でも使えるように展開していく。
Web上で設備と建築の合成BIMモデルを確認、スターツCAMのFM統合クラウドサービス
オープンBIMを成功に導く、BIM人材の育成手法とBIMモデルの更新
ゼネコン4社らが意匠・構造・設備のBIM標準化に向け、Revit用「RC構造ファミリ」を公開
「TREND-CORE」がICT法面工など新基準へ対応、リモート業務を支援するVRソフトも強化
BIMをiPadで“見える化”する現場特化のアプリ登場、設備ベンチャーが自社開発
コンストテック、BIM/CIMコミュニケーション一元化ツール「Revizto」提供Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10