清水建設が“社員寮”をサテライトオフィスに、今春には本社フリーアドレス化も導入事例

清水建設は、自宅以外のテレワーク環境を従業員に提供する目的で、首都圏の社員寮6施設にサテライトオフィスを開設する。併せて2021年5月には、本社執務席のフリーアドレス化も進める。

» 2021年01月22日 11時00分 公開
[BUILT]

 清水建設は2020年11月、with/afterコロナ時代のニューノーマルを見据えた働き方改革の一環として、首都圏近郊にサテライトオフィスを整備すると発表した。第1弾として、首都圏6カ所の社員寮内に執務スペースを設け、2020年12月1日からサテライトオフィスとして運用を開始。今後、社外のオフィススペースを新たに賃借し、段階的に7カ所のサテライトオフィスを開設する。

白山寮内に整備したサテライトオフィス 出典:清水建設

 清水建設では、新型コロナウイルスの感染拡大を機に、在宅勤務の利用を促進している。一方で、自宅では出社時と同等の執務環境を用意できないケースもあるため、このほど自宅以外のテレワーク環境を従業員に提供するべく、サテライトオフィスの導入を決定した。

 2020年12月1日に社内サテライトオフィスを開設する社員寮は、東京・中野区の「アミスター沼袋」、東京・板橋区の「アミティエ常盤台」、東京・大田区の「アミティエ馬込」、埼玉・さいたま市の「大宮寮」、東京・江東区の「江東千石寮」、東京・文京区の「白山寮」の計6施設。各寮の食堂や共用スペースに、オフィス什器や通信設備、個別ブースなどを配置し、計100席分の執務スペースを確保する。これから開設する社外サテライトオフィスには、約700席を整え、社内・社外を合わせて、本社屋執務席の2割強にあたる合計800席のテレワーク用執務スペースを確保する予定。

 清水建設では、サテライトオフィスの整備を進めるとともに、2021年5月からは本社屋のフリーアドレス化にも着手し、時間と場所に捉われない柔軟な執務環境を従業員に提供していく。

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