日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)が主催する「第15回 日本ファシリティマネジメント大賞(JFMA賞)」の最優秀賞FM賞(鵜澤賞)を聖路加国際大学と聖路加国際病院のFM事例が受賞した。
日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)は2020年12月17日、都内で優れたFMを表彰する「第15回 日本ファシリティマネジメント大賞(JFMA賞)」の入賞者発表会を行った。
会場では、JFMA 会長 山田匡通氏が第15回 JFMA賞 応募作品の傾向を説明し、専務理事 成田一郎氏が受賞した企業と団体を公表して、JFMA賞 審査委員長 北川正恭氏が審査結果を講評した。
山田氏は、「第15回 JFMA賞に応募された事例は12件と例年より件数は少なかったが、内容が多岐にわたり質の高いものが多かった。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、企業の経営者が、従業員の安全を守るために、FMを推進するケースが増えていることも明らかになった」とあいさつ。
今回、最優秀賞FM賞(鵜澤賞)の栄誉に輝いたのは、聖路加国際大学と聖路加国際病院のFM事例で、聖路加国際病院は第3回でも優秀FM賞を受賞している。
今回の受賞では、FMの対象が病院だけでなく、保有する大学などの建物にも広がり、FMを推進する体制が、内部のリソースだけでなく、アウトソーシングサービスも活用するようになった点が高く評された。さらに、建物の劣化箇所や状況などをまとめたデータベースに基づき、効率的な修繕計画や施設の運用を進めていることもポイントとなった。
北川氏は、「聖路加国際病院は、建物の状況を集約したデータベースや重症患者用の個室を活用することで、新型コロナウイルス感染者の受け入れもスムーズに行えていると聞く」と評した。
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