アイリスオーヤマは、調光と調色の機能で、明るさを変えられる高天井照明「HX-Rシリーズ 調光調色タイプ」を開発した。
アイリスオーヤマは、避難所の照明としても使える高天井照明「HX-Rシリーズ 調光調色タイプ」を2020年5月に発売した。
近年、地震や豪雨などの自然災害が増加傾向にあり、体育館や競技場などの施設は、地域の避難所としての役割を担うケースが増えている。しかし、体育館や競技場に設置された照明の多くが、競技用で光が青白くまぶしすぎ、避難所での使用に適していなかったため、非常時にも使える施設照明が市場では求められていた。
そこで、アイリスオーヤマは、従来製品の調光機能に加え、調色機能を備えて、ライトの照度や光を調整できる高天井照明HX-Rシリーズ 調光調色タイプを開発した。
HX-Rシリーズ 調光調色タイプは、平常時は、通常の施設用照明として利用可能で、調光機能により、さまざまな競技や施設の用途に合わせて、明るさの調節ができる。非常時には、避難者の生活リズムに合わせて細かな調光調色が可能で、夜間は人が歩くルートのみを点灯し、明かりの色も暖色にすることで、最低限の照度を確保しながら避難者の睡眠を妨げない。
また、アイリスオーヤマが独自開発した無線制御システム「LiCONEX 3.0」に対応しているため、配線工事が不要で、タブレット端末により明るさの制御が進められる。
さらに、別売りの専用温湿度センサーをHX-Rシリーズ 調光調色タイプに取り付けることで、LiCONEX 3.0により、施設内の暑さ指数をタブレット端末に表示できる。暑さ指数は、熱中症を予防することを目的として1954年に米国で発表された指標で、日射などの周辺における熱環境や気温、湿度に基づいて算出される。
なお、HX-Rシリーズ 調光調色タイプは、日本照明工業会が定めた避難所の照明基準「耐震クラスS2」をクリアしている。
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