マンション居住者が希望の工事日を予約するには、管理会社や工事会社がITENEに物件情報と工事情報を入力するだけで、居住者が予約を行うためのPASSとダイレクトメール(DM)が自動発行される。なお、物件情報は、ITENEの導入時に一括登録することも可能という。
発行されたDMは、居住者のスマートフォンに送信され、メールに記載された登録を行うためのQRコードが印刷されているため、マンション住人はこれを読み取って、ITENEのWebページにアクセスし、希望日を選択する。この際、既に他の居住者によって予約された日時は選択できないようになっている。また、工事完了後には、居住者の個人情報を削除する機能も搭載されている。
また、ITENEでは、スマホなどのデバイスを持たない居住者向けに、専用のコールダイヤルも用意している。対応するのはITENE専用のスタッフで、細かな対応がなされるという。
ITENEは、多くの物件を持つ管理会社や大きな工事を複数扱う施工会社を対象とした予約システムという位置付け。メインターゲットは、上位30位以内の管理会社としているが、さまざまな規模や状況に合わせた導入ができるように、年間の利用回数や物件数に応じた複数の利用プランが用意されている。ミニマムな料金設定では、年に数回だけの利用で、1物件あたりの工事登録料2万円と、加えて住戸数1戸あたり700円のプラン。
さらにITENEは中小企業向けのIT導入補助金の対象となっており、自社にマッチする料金体系を選択することで、さらにコストを抑えた運用が可能になる。
会見では、ITENEの導入・運用サポートを行う体制も充実していることをPRした。一例として、管理会社や工事会社のそれぞれで、Webセミナーを月1回予定している。セミナーでは、ITENEの画面説明などの基本操作や機能、先に触れた補助金の申請などに関しても説明が行われるとのことだ。
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