現場と試験室をオンラインでつなぐ「Web立会いサービス“ラボコネ”」の2020年4月の申込数が同年2月比170%になったと土木管理総合試験所が発表。
土木管理総合試験所は、現場と試験室をオンラインでつなぐ「Web立会いサービス “ラボコネ”」の2020年4月の申込数が同年2月比で170%となったことに加え、オンラインで商談ができるシステムを整備したことを発表した。
ラボコネとは同社が提供するWeb立会いサービスで、インフラに使用されている土質材料やコンクリートの強度・品質試験において、試験室や現場、事務所などをオンラインでリアルタイムにつなぐ。試験センターへの来場が不要となるため、現場への移動時間や立会いのための調整時間の削減にもつながる。同社では2017年からサービス提供していたが、コロナ禍で対面立会いが難しい状況を受け、2020年4月の申込数は同年2月比の170%となったという。
同社では、新規・既存の顧客から遠方で商談ができない、感染症の可能性、移動交通費がかさむなど、さまざまな相談が寄せられていることを受け、ラボコネを活用したオンライン商談システムを新たにスタートした。
専用フォームまたは電話にて商談を設定し、商談当日はオンライン会議システム、チャットツールを使用して情報を共有しながら進行する。試験発注後は、専用タブレットに内蔵するWebミーティングアプリを通じ、同社の試験センターと接続する。発注者、元請事業者、同社の3者間で、試験値の結果などをタブレットでリアルタイムで確認できる。
Web立会いサービスは、コロナ禍にかかわらず、今後の需要が見込まれているが、同社では、ラボコネやオンライン商談などのシステムを活用し、今後はテレワーク下でも効率が落ちないように、オンラインサービスをスタンダード化していく予定だという。
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