延べ床面積約14万m2の大型複合施設が四ツ谷に誕生、被災時の設備も実装プロジェクト(3/3 ページ)

» 2020年04月15日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]
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災害時の一時滞在場所として機能

 建物の北西側には、約3300平方メートルの広さを誇る「コモレビの広場」が設置されており、一方南東側には、交流空間として約1000平方メートルの「出迎えの広場」が置かれている。

 出迎えの広場は、災害時に帰宅困難者の一時滞在場所として機能し、コモレビの広場は、地域住民の一時集合場所として役割を果たす。また、被災時に利用できるマンホールトイレなどを整備している他、区道の拡幅や歩道状空地の確保により防災性を高めている。

コモレビの広場(左)と出迎えの広場(右)の完成イメージ 出典:三菱地所

 広場や建物低層部は、外濠から続く地形の連続性に配慮したデザインが採用された。建物は、市ヶ谷橋や迎賓館からの見え方と周囲の景観に配慮し、壁面の分節や建物頂部を非対称にされた上、位置や形状、外装を工夫した設計が行われた。

周囲との連続性に配慮したデザイン(左)と市ヶ谷橋から望む外観(右) 出典:三菱地所
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