多機能スマート街路灯やSNSの投稿から災害情報を収集する「自然言語処理」など、NEC第24回「震災対策技術展」横浜(3/3 ページ)

» 2020年03月03日 06時13分 公開
[川本鉄馬BUILT]
前のページへ 1|2|3       

災害時にリアルタイムの現地情報を把握

 この仕組みをSNS上で交わされている投稿の分析に使うと、情報が発信された場所ごとに、書き込みされた情報を集計。これによって、その場その場でどのようなことが起きているのか、リアルタイムに状況を把握できるようになる。

 システム自体はもともと、NICT内で研究用途として構築されたもので、商用サービスとしては想定されていなかったが、自然言語処理のレベルは非常に高いという。研究としては3年目に入るが、この度、総務省の社会実装事業で予算が付き、2020年度から実証実験がスタートする予定とのこと。

SNS情報の分析では、マップ上でSNSの発信量を可視化

 担当者によると「NICTで注力して取り組んでいるのはディープラーニング。今、この高度自然言語処理プラットフォームにディープラーニングは採用していないが、ディープラーニングが入るバージョンのエンジンの開発にも着手している」とし、解析エンジンの精度が今後より向上していくことを示唆した。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.